--- ED16 ---
国産初期の電気機関車で、昭和6年に合計18両が製造された。
当初は中央線、上越線などの勾配区間用に投入され、最後は全機青梅線に集結し、 昭和58年にEF64にバトンタッチして引退するまで、石灰石輸送に活躍した。
私が訪れた昭和50年代の前半は、もう晩年ということになるが、 その頃には、既にED16より後輩のD51などの蒸気機関車は全廃され、 EF13・15などのいわゆる旧型電気機関車の淘汰が進められる中、 昭和ヒトケタ生まれのED16が、1両も欠けることなく活躍する姿は、 奇跡的、感動的ですらあり、私に限らず多くのファンを集めていた。
なお、引退後、1・4・10・15号機は、青梅鉄道公園、JR大宮工場などに保存されている。
ED16諸元
製造年 昭和6年
製造所 1〜3・13〜15号機:三菱電機
4・5・10〜12号機: 日立製作所
6〜9号機: 汽車会社・芝浦製作所
16〜18号機: 川崎造船・川崎車両
全 長 15,360mm 全 高 3,940mm 全 幅 2,810mm
重 量 76.8t
出 力 900Kw