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えちぜん鉄道/勝山永平寺線2017
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 性懲りもなく今年もやってきた。それも1月最初の連休を使う日程や、会社の定時後から出かけて新幹線とサンダーバードを乗り継ぐ行程も全く昨年と同じ。我ながら本当に能がない。そんなことだから、お目当ての雪がないのもまた同じ。一週間後には日本海側は大雪となったのだが、そんなことを言っても始まらない。
 唯一、昨年と違ったのは翌日の天気で、すばらしい好天に恵まれた。雪はなくても天気がいいのは素直にうれしい。早速夜明け前から行動を開始し、6:29勝山発の列車に乗り込んで保田へ向かう。
 勝山を発車すると、すぐに車内灯が消えてしまい、まだ外は真っ暗なのにと怪訝に思う。それが通じたのか再び点灯して、しばらく走るとまた消える。まるで昔の地下鉄銀座線や丸ノ内線のようだ。車両の具合が悪いのか、運転士に確かめたい気持ちを抑え、予定どおり保田で下車して列車を見送る。
 バリバリバリバリ・・・パンタグラフから火花を散らしながら、ものすごい音を立てて走り去っていく。これですべてが氷解。氷解していなかったのは架線に付いた霜のほうで、そのためにパンタグラフが離線して車内灯が消えたに違いない。乗ってきたのは3番列車であるが、それでも取りきれないとは、霜もなかなかしぶとい。
 保田で下車したのは、事前に地図を調べ、一駅手前の発坂寄りへ少し歩いたあたりが最も東側が開けていると踏んだからだ。つまり昇る朝日を期待していたのだが、西側から撮影できる場所が限られ、結果は今ひとつ。


夜明けshadowshadow


 そのまま発坂へ歩きながら、数本の列車を撮影する。そのうち、下の写真は古い民家の並ぶ集落を走る勝山行きの後追いだ。まだ日が昇りきらず、田んぼの半分以上が日陰で、構図もありふれたものなのだが、結構自分では気に入っている。


朝の集落を行くshadowshadow


 もう一枚は架線ではなく地面に下りた霜が輝いていたので、敢えて逆光で。借景にご近所の石灯籠を勝手に使わせてもらった。


輝く霜shadowshadow


 交換駅の発坂駅に着いて勝山行きを待つ。福井鉄道が右側通行であることをうっかり忘れて、最初は福井行きのホームへ行ってしまった。勝山行き側のホームに戻って、何気なく対向ホームを見ると、どこか違和感を覚える。違和感の原因は信号機であった。右側通行だから信号が右側にあるのは当然である。でも、やはり左側通行に慣れた目で見ると、何となく落ち着かないのであった。


発坂駅shadowshadow


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