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大井川鐡道井川線<乗車編>
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 尾盛駅と次の閑蔵駅の間で、昨日写真を撮った関の沢鉄橋を渡る。列車は最徐行で渡り、乗客は車内を左に右に行き来しながら100メートルの高さの眺望を楽しんでいる。

関の沢鉄橋からの眺め
関の沢鉄橋から谷を望む。
鉄橋と自分の乗った列車の影もくっきり



 奥に進むにつれ、さらに眺望は変化に富んできて、車掌の車窓案内のアナウンスも忙しくなってくる。

紅葉の中をゆく   山の十二単
左)真っ赤に紅葉したモミジ。
  モミジがきれいというアナウンスで慌てて撮ったもの。
上)幾重にも山が重なって見える、山の十二単。


 こうして到着した井川駅、以前来たときは、季節外れだったこともあって閑散としたイメージがあったのだが、今日は違う。駅前は観光客でごった返していた。
 ちょうど昼時になったので食堂をのぞいてみると、案の定満席。昼食はあきらめて、それこそ味気ないが次の列車で折り返すことにする。

井川駅前食堂   井川駅にて
井川駅前から階段を下りると食堂や土産物屋が並んでいる。
昭和を感じさせるちょっとなつかしい雰囲気であった。
井川駅で発車を待つ列車。

 井川から戻る列車の乗車率は6〜7割といったところであったが、途中、接岨峡温泉で思いもよらず大勢のお客が乗り込み、満員になってしまった。
 口々に「どっちの景色がいいのだろう」「ベンチが左向きだからきっと左側ね」と言い合っている。
 確かに左側で正解なのだが、千頭に帰る列車なのに、来るときはどうしたのだろう、と怪訝に思う。
 会話を聞いていると、どうやら観光バスで先に接岨峡温泉に来て乗り込んだようで、おそらく温泉とトロッコ列車の旅というようなツアー客だったのであろう。

 レンタカーを置いた長島ダム駅で満員の列車から下車。下の写真は駅前で去り行く列車を撮ったもの。左下に置きっぱなしにしたレンタカーのプリウスが写っている。

長島ダム駅にて

 ここから乗ってきた列車をレンタカーで追いかけたりしながら千頭に戻り、往路と全く同じ道を通って静岡に帰ったのであった。

【2005年11月現地、2006年8月記】

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