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弘南鉄道 冬
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 そのまま歩いて石川駅を通り越し、平川の橋梁へ。来がけに河原へは大雪で下りられないことを確認済みなので、石川側の踏切からお手軽撮影。


平川を渡る7000系shadowshadow


平川の河原から
 踏切から平川の土手を少し歩いてみると、作業の車でも入ったのだろうか、河原へ下りる道に轍ができていた。その轍をつたっていけば、川まで行きつけないものの、途中までなら下りられそうだ。
 写真は、そこからほぼ真横のアングルで撮ったもの。日が陰ってしまい、寒々しい写真になってしまった。実際、体感的にもかなり冷えてきていたのである。

 もう寒空の下を歩き回る元気もないので、次の中央弘前行は、石川駅から少し義塾高校前寄りの道路から安易に撮ることにして、いったん石川駅に戻り、待合室で待機。暖房が入っているわけではないが、風にさらされないだけでもずいぶんましだ。
 列車の時刻が近づくと、タイミングよく再び陽が射してきたが、道路は線路の北東側にしかないので、半逆光を覚悟しなくてはならない。そうとなれば、それこそ逆光を逆手にとって、運転席に陽の光を反射させて正面ギラリを狙おう。7000系の前面は3面で「折れ」がついているので、どれかに当たるはずと思ったら、ぎりぎり一番右側が光ったのであった。


夕日を反射してshadowshadow


 
ラッセル車の回送

 その後の大鰐行きを撮ったころには、あたりはもう薄暗くなってきた。ラッセル車の回送はあきらめて、弘前へ帰ることにして石川駅に戻りかけると、遠くから踏切の音が聞こえる。「もしや」と振り返ると、高架上をラッセル車の回送が渡ってくるではないか。あわてて横から撮影できそうな場所へ走るが、意外にスピードが速く、やむなく途中で適当にカメラを構える。おかげで、ただ撮っただけという写真になってしまった。

 さあ、これで本当に今日は終わりだと、暖かい缶コーヒーを買って、石川駅の待合室の外で一服。待合室には誰もいないのだが、何かと肩身の狭い喫煙者として、最低限の気を使ったつもりなのだ。
 と、駅に向かって、ちょっとエキゾチックな顔立ちのかわいらしい女の子が歩いてくる。女の子には特に嫌われたくないので、たばこの煙が行かないよう、さらに駅から離れようとすると、彼女がどんどん近寄ってくる。えっ?離れてもクレームを言われるの?それともカメラを持つ私に興味がある??
 「弘南鉄道走っていますか?」
 我ながら何を勘違いしているのかと赤面してしまう。彼女は気づいていないだろうけど。
 「大丈夫、走っていますよ」
 「ありがとうございます」
 そんな彼女と一緒に電車に乗り込み、弘前へ引き上げたのであった。


石川駅


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