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養老鉄道
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 今年(2008年)の5月1日メーデーの日、もう恒例とも言えそうな三岐鉄道北勢線で小中学生の通学風景を撮影した後、同じ桑名から出ている養老鉄道へ足を向けてみた。
 言うまでもなく元近畿日本鉄道の養老線であるが、2007年10月に養老鉄道として再出発した路線だ。
 もっとも、鉄道施設や車両自体は近鉄所有のまま(すなわち養老鉄道は第二種鉄道事業者)だそうで、大きな変化はないようだが、何はともあれ一度様子を見てみようと立ち寄ったのである。

美濃山崎付近
 養老鉄道は近鉄時代に、桑名の北勢線と大垣の樽見鉄道を掛け持ちするため、何度か桑名〜大垣間を往復したことがあるのだが、撮影という観点ではノーマークであった。
 そこで、いつものことながら事前に地図を調べてみると、天井川がいくつかあることに気づき、とりあえずそのうちのひとつ、美濃山崎〜駒野間の山崎北谷へ行ってみる。
 勝手な撮影イメージは、天井川とその下を走る養老鉄道の列車を少し離れた高台から撮る、というものであったが、現地に着いてみると、不可能な目論見と知る。鉄道は切り通しの中で、それを見下ろす高台などなかったのである。
 結局、それこそ天井川から、少し駒野寄りにある小さなトンネルを抜ける列車を見下ろして撮ることにした。
 小さいながらも、おそらく当初開業時のものとおぼしきレンガ積みの風情あるトンネルである。

 美濃山崎付近は、揖斐川も近い。
 今度はその揖斐川をバックに数本の列車を狙う。下の写真はそのうちの2枚。
 撮影場所は全く異なるのだが、同じような写真になってしまった。

1051列車   1151列車

養老駅
 養老鉄道に来たのだから、敬意を表して養老駅に寄ってみる。
 大正8年につくられたという養老駅の駅舎は、予想以上に立派なつくりで、当時の意気込みを感じざる佇まいであった。
 構内にはひょうたんが所狭しと吊り下げられ、目を見張る。そのおかげで、ひょうたんが養老町の特産品であることを初めて知ったのである。

構内に吊るされた瓢箪

水鏡
 この日の最後は、やはり地図で見当をつけた美濃高田〜烏江間で、田園風景を狙う。
 ここで何本か粘ったが、そのうちの1枚が右の写真。
 水鏡というには少々形が崩れてしまったが、田植え前の水田に姿を写す列車。
 そして、一転して一面のれんげ畑。この列車を締めくくりにして、養老鉄道を後にしたのであった。

れんげ

 ところで、車に乗ってふと気がついた。なんとなく養老鉄道は桑名〜大垣間と思い込んでいたが、大垣から先、揖斐まであるんだった。
 結局、その間は未乗のままとなってしまったが、まあまた来年、メーデーの日にでも乗りに来よう。

【2008年5月現地、同年11月記】


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