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富山地方鉄道
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 朝、富山のホテルで目覚め、カーテンを開けてみると、空はどんよりとして雨の跡も見える。
 低気圧だけのせいではないだろうが、何となく身体も重く、二度寝をしようかと思ったが、これもいつものこと、動いているうちに目も覚めようと、もそもそ朝食をとり、チェックアウト。
神通川を渡る
神通川を渡る定番写真
 まずは「がんばれ!路面電車」での駄菓子さんのレポートを参考に、一日券を求めに電鉄富山駅の出札口に赴く。
「2日券しかありませんが」と駅員。どうやら立山などへ向かう本線のフリー切符と思ったようだ。
「いえ、市内線だけでいいんですけど」
 と言うと、不思議そうな顔をして出してくれた。
「えっと、いくらだったか」と駅員は料金表を探している。そんなに売れていないのだろうか。
 こうして手に入れた一日券を持って、駅前から大学前行きの7000形7012に乗り込む。
 座席に腰を下ろし、ふと目に入った広告を読むと、一日券を車内でも発売中とある。本に『車内でも売ってくれるといいのだが』と書いたのが実現していたのだ。さすが駄菓子さんである。
 駅員が戸惑ったのも、車内で販売するようになって、出札口で買う人が少なくなったからなのだろう。ちなみに当時は1日550円であったが、現在はフリー区間の範囲が少し広がって600円となっている。

南富山にて
車庫のある南富山で、次の運用の
電車が遮断機の前で待機している。

 さて、大学前行きの電車から外を見れば、いつのまにか起き掛けの曇り空とはうってかわって青空が広がり、陽がさしている。雨上がりということもあって、すがすがしさが際だち、いかにも秋の朝という風情で心地よい。やはり二度寝をしなくてよかった。
 大学前で折り返して安野屋まで戻り、定番の神通川を渡る電車を撮る。そこから一気に反対の終点の南富山駅前まで乗車。途中、西町が富山一番の繁華街ということに初めて気づいた。車内のマンションの吊り広告にも、『立山連峰の朝日をながめ、散歩がてらに西町へ』というコピーがあって、それと知れる。
 立派な踏切が見えてきたら、それは富山地鉄不二越・上滝線。路面電車は、その踏切直前で右折して終点南富山駅である。
 一日券で富山地鉄不二越線の富山〜南富山間も乗れるので、それで富山に戻ろうと思い、時刻表を見ると、予想以上に本数が少なく、1時間に1本くらいしかない。
 ちょうど富山行きが出たばかりだったので、時間つぶしに一旦、路面電車で繁華街の西町に戻る。時間が早かったせいか、まだ乗降客は少なく、繁華街らしい写真は撮れずじまいであった。


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