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福井鉄道<取材編>
裁判所前から、ぶらぶらと歩いてまた市役所前に戻り、元名古屋地下鉄の600形で木田四ツ辻に向かう。この先で併用軌道は終わり、専用軌道となるのでちょっと寄ってみたのである。
他の路面電車などでも、併用軌道と専用軌道を行き来するのは見られるので、ことさら珍しいというわけではない。でも、それまで道路を車と仲良く走ってきたのに、ふっと脇道に逸れるように専用軌道に入ってしまうのはやはりおもしろいものだ。
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市役所前に進入する600形
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まさに専用軌道に入らんとする300形
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その後は一気に武生新へ。乗車したのは正面2枚窓のいわゆる湘南型の200形、福井鉄道のオリジナル車両である。車内は思ったより空いていて、先ほど不義理をした140形の折り返しと交換するのを見るために、一番前のボックスに陣取る。
途中、手元の地図にはないベル前という駅ができていて、目の前に総合スーパーの平和堂の建っている。BELLという表記もあったので、駅名はこちらからきたのだろう。
江端を過ぎて、しばらく行くと、すっと視界が開け、田園地帯が広がると同時に、どーんとハーモニーホールの建物が目に入る。ただ、ちょっと違和感が・・・。
そこから先の記憶はもうあいまいになってしまった。確かに140形とも交換したのだが、どこだったか思い出せない。写真の順番からみて、多分浅水(あそうず)駅だと思うのだが。
その後は、三十八社と鳥羽中の間で、突然S字カーブを切ったこと、家久駅だけなぜか右側通行だったことが印象に残っている。
そうそう、その家久駅の手前で日野川を渡ったが、その鉄橋は足回りも隠れず、いい感じであった。福井鉄道の紹介写真で、よく出てくる鉄橋はここかと納得した次第。
西武生では、古い機関車などが止っていて途中下車の誘惑にかられたが、時間がないのでパスしてそのまま武生新へ。
何を急いでいるのかと言えば、実はこの日は北近畿タンゴ鉄道とかけもちで、JR武生駅から10時20発の雷鳥16号に乗らねばならなかったのだ。
武生新駅で入場券を買ったりしているうちに、いよいよ時間が押してきて、武生駅に着いたときにはもう雷鳥は入線してきていた。跨線橋を駆け上り、ぎりぎり飛び乗ったのであった。
【2003年11月現地、2006年9月記】