北条鉄道
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北条町から一駅戻って播磨横田駅で下車。ここから長駅まで列車を撮りながら歩いてみる。
播磨横田駅に停車中のフラワ2000形。
最初の列車は播磨横田にほど近い踏切で撮る。実は場所をここに決めた理由はもうひとつあった。来がけの列車で、播磨横田に着く直前に、ジョイント音が「タタン、タタン」から、「タタタタン」に変わったのである。
何のこっちゃって?
例えれば4ビートの曲が、突然倍の8ビートになったような・・・って、余計わからんて?
いや、きっとほとんどの鉄ちゃんなら分かってくれるだろう。そう短尺レールになったのである。
北条鉄道の車両の前後のボギー台車の間隔は、下の絵のように約13メートルで、各台車の軸距離は2メートルくらいだ。つまり、ジョイントで前の台車が「タタン」と鳴って、約11メートル走ると、後ろの台車が「タタン」と鳴るわけだ。
一方、通常の定尺レールの長さは25メートルなので、後ろの台車が「タタン」と鳴ってから、前の台車が次のジョイントに着くまでにまだ10メートルくらいある。ちょうど前の台車と後ろの台車の鳴る間隔と同じくらいだ。だから前、後、前、後と「タタン・・・タタン・・・タタン・・・タタン・・・・・」と規則的に続くのである。
【定尺レールの場合】
ところが、短尺レールは15メートル程度しかないので、後ろの台車が鳴ったと思ったら、もう前の台車は次のジョイントに差しかかっている。ということで、後前、後前と「タタタタン・・・タタタタン・・・・・」と音がつながってしまうのだ。
かつてはローカル線を訪れると、ちょくちょく短尺レールを目にした(耳にした?)ものであるが、最近はめっきり減ってしまい、久しぶりの忙しないジョイント音が、なつかしく感じられる。
【短尺レールの場合】
くどい説明になってしまったが、百聞は一見にしかず、いや百説は一聴にしかず?か。たまたまその様子を録音していたので、MP3にしてアップしてみた。
短尺レール音 ”hojo.mp3”
最初は定尺レールを走っているが、途中から短尺レールになり、また定尺レールに戻って播磨横田駅に到着する様子がお分かりいただけるはずだ。
念のため付け加えると、定尺レールを走行中、「タタン・・・タタン(タタン)」と続けて小さくジョイント音が聞こえるが、乗った列車がたまたま2両編成だったので、後ろの車両のジョイント音が聞こえているのである。
初めて音をつけてみたが、うまくいくかどうか。とにかくホームページの容量に余裕ができたと思ったら、何でも来いである。
播磨横田駅付近の短尺レール。
少し分かりにくいが、ジョイントが短い間隔で連なっている。