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いすみ鉄道
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上総中川〜国吉間にて
 少しずつ大原に向かう感じで移動し、次は上総中川〜国吉間。
 さっきの切り通しとは対照的な田園風景の築堤を走る下り13D列車を撮る。

 前回、まだ1月なのに菜の花畑が広がっていて驚いたのが新田野駅付近。
 今回のお目当ても、もちろん菜の花である。
 菜の花畑をバックに、上り14D列車を撮ろうと思うが、どうみても一番よさそうなポイントは、ある工務店の敷地内なのである。
 学生時代なら気楽に声をかけて入らせてもらっただろうが、いい歳をしてという思いで逡巡する。意を決して、
「すみませ〜ん、中から『菜の花畑』を撮らせてもらいたんですが」
 素直にいすみ鉄道と言えないところが中年鉄ちゃんの屈折したところ。
「どうぞどうぞ」と快く了解してもらって、『菜の花畑』(をバックに走るいすみ鉄道)を無事撮影。

菜の花畑をバックに走る


 いよいよ外房の大原が近づくが、上総東〜西大原間で急に山深くなる。ただ、前回のメモでも「急に山の中、おもしろいが行きつけるか」と書いたとおり、道らしきものが見当たらない。
 ここは無理をせず、上総東側の国道465号線の脇で、山を抜けてきた下り17D列車を撮る。
 そして、山を迂回して反対の西大原側に回ってみると、線路沿いに農道のような道が続いている。その道を行けるところまで歩いて上り16D列車を撮影。

下り17D   上り16D

青空をバックに
 16D列車は大原で19D列車となって間を空けずに折り返してくる。
 撮影場所を決めかねているうちに時間がなくなり、西大原駅近くの築堤で、晴れた空を大きく入れたアングルでごまかす。ちょっと安易だけど、やっぱり困ったときは広角レンズだ。

 実はこれでいすみ鉄道を終えて、午後は小湊鐵道に回る予定にしていた。
 だから、この日は大原には行かなかったのであるが、それではなんとなく締まらないので1月の乗り鉄時に撮った大原駅の様子を載せておこう。

青空をバックに

 いつもは予め行程を考えていても、途中で気が変わって意味がなくなってしまうのであるが、この日は我ながら驚くほど予定どおりの行動であった。
 と思いきや、土壇場になって気が変わり、定番写真である川を渡るシーンを撮っておきたいとの思いがもたげてきたのだ。
 ただ、意外に適当な場所が見つけられず、最終的に総元駅近くのガーダー橋に落ち着く。
 逆光になってしまったが、とにかく目的は果たした。すっと憑き物が落ちたようなすっきりした気分で、小湊鐵道に向けて車を走らせたのであった。

夷隅川の支流を渡る

【2008年1・2月現地、同年5月記】
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