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岩手開発鉄道1/3
もっと早く来ればよかった。
毎度のことであるが、盛川沿いの『鬼越えふれあい広場』で、岩手開発鉄道の鉱石列車が行き来する姿を見ながら、つくづく思う。
1992(平成4)年までは、旅客営業も行っていたのだから、その気になれば乗れたはずなのに行きそびれてしまい、2009年11月、ようやく初訪問を果たしたのであった。
この日は残念なことに雨。それも雨脚は強く、肌寒い。地球環境にはちっとも優しくないが、公園の駐車場に停めたレンタカーで暖をとり、列車の来る直前に車を出て、撮影することを何回か繰り返す。
紅葉の季節にはもう遅いと思っていたのだが、雨に煙ってはいるものの、短いトンネルのある小山の木々は、なかなかの色合いを残している。
少し場所を移動し、長安寺駅手前の踏切のそばから、先ほどの短いトンネルのほうへカメラを向ける。
最後は赤崎〜盛間の盛川へ。
護岸の上で、鴨たちと一緒に石橋へ向かう空車の鉱石列車を見送る。
と、次の瞬間、鴨たちは一斉に飛び立っていった。
飛び立つのだったら、もうちょっと早く、先頭の機関車が入るタイミングだったらよかったのに・・・。