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上信電鉄<再訪編>
馬庭駅から歩いて鏑川の堤防に出てみると、対岸を吉井高生だろう、自転車で次々やってくる。
それにしても、吉井高校は共学のはずだが、なぜか被写体は女子高生ばかり。
まあそのへんは趣味?ということで、大目に見ていただきたい。
話を本題の上信電鉄に戻そう。
好天に恵まれ、鏑川の堤防からは鉄橋越しに雪化粧をした浅間山が望める。
ただ、あまり引いたアングルだと、左側にある工場が入ってしまうのでアップで、かつ縦にカメラを構える。
その結果、2両の短い編成でさえ、ファインダーに収まらないが、やむを得ない。(それでも画面左端に少し工場の建物が見えている)
やってきたのはオリジナル車両の6000系。浅間山をバックに赤い顔の車体が映える。
次は少し角度を変えて、平行する入野橋から、今度はちゃんと2両編成を入れて撮る。
バックは浅間山に代わって紅葉の山。盛りは過ぎたとはいえ、なかなかの色合いである。色合いといえば、青色というより藍色の川面も印象的であった。
各駅巡りと最高歩数更新のため、そのまま入野橋を渡り、隣の吉井駅まで歩く。
すれ違う吉井高生が「おはようございます」と挨拶してくれて、今日の天気のように気分がいい。
こうして着いた吉井駅。これまた古風で好ましい駅だ。
写真両端の自動販売機と郵便ポストを外したら、昭和30年代と言っても通じてしまいそうな雰囲気である。
左下の写真は、反対にホーム側から撮った吉井駅舎。
右の写真は、おそらくかつての貨物ホームなのだろう。今はがらくた、もとい保線用の資機材が所狭しと並べられていた。
吉井からは1000系に乗って千平へ。無人駅の千平で降りやすいように運転士のいる一番前から乗車すると、車内でさきほどの馬庭駅の女性職員と目が合った。軽く会釈して席に座る。おそらく朝の通学も一段落したので引き上げるのだろう。
駅をひとつふたつと過ぎるごとに乗客も減って、車内は閑散としてきたが、差し込む陽射しは暖かい。
さて、千平は前回も訪れたが、不通渓谷での成果に自分自身、今ひとつ納得できなかったので、再チャレンジのつもりであった。
で、リベンジの不通渓谷であるが、今回は逆に好天が災いして、日陰になった谷とのコントラストが強すぎて、撮影は断念。
どこで撮ろうか思案していると、不通橋のたもとに線路に向かう獣道のようなものを見つけ、そこを登って撮ったのが下の写真。鉄道誌などでもよく見かけるアングルで、定番の撮影ポイントなのだろう。