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弘南鉄道 冬
石川プール前から中央弘前行に乗って、ラッセル車を追っかけ。次の石川で待機中のラッセル車を確認して、津軽大沢〜松木平間の踏切で撮ろうと列車から様子をうかがうと、既に鉄ちゃんが数人、陣取っている。そこに割り込むのは気が引けるので、石川プール前と同じように、松木平駅のすぐ津軽大沢寄りの踏切で撮ることにする。乗り合わせたアテンダントに挨拶して下車すると、そこにも先客が一人。彼も車で来ていたが、今度は気さくに言葉を交わす。
「ダイヤが乱れているんですね」彼に尋ねられ、車で来ているので状況がわからないのだと気づく。
「なんでも車両故障があったそうですよ」と答えると、
「弘南線は転てつ器の故障で止まっているんです」なぜか弘南線の状況は知っているようだ。
「へえ、そうなんですか」と、そこは適当に相槌を打つ。
「でも、今日は弘南線でラッセル車の貸切があるので、なんとか午後には走ると思いますよ」
それは知らなかった。どうやら彼はその貸切狙いで来たものの、弘南線が止まってしまったので、大鰐線に回ってきたようだ。
そしてやってきたラッセル車。相変わらず半逆光になってしまうのはやむを得ない。実はこのアングルでは、後方の踏切に、途中で見かけた鉄ちゃん数人の姿が入っていたのだが、そこはさすがラッセル車、雪煙でうまいこと隠してくれた。
撮影後、弘南線への色気を抑え、ラッセル車の回送を狙うことにして、一駅大鰐寄りの津軽大沢へ戻ることにする。
電車に乗り込むと、「おかえりなさい」と声がかかってびっくり。見れば、さきほどと同じアテンダントだ。考えてみれば、中央弘前で折り返してきた電車なのだから当たり前なのだが、「おかえりなさい」と迎えられるのは、ちょっとくすぐったいけど嬉しい。
「いいお天気でよかったですね」
「本当に。雪焼けしそうなくらいですよ」
「今は晴れていますが、今朝方、雪が結構降ったので、ラッセル車を走らせることになったんですよ」
「晴れた日にラッセル車を撮れるなんて、ラッキーでした」
などと話している間に、すぐに隣の津軽大沢駅に到着。今度は「いってらっしゃい」とアテンダントに見送られて、気持ちよく下車する。ちらほら見かけた鉄ちゃんの姿は消え失せていた。みんな弘南線へ行ってしまったのだろう。
ここから義塾高校前へ向かった少し歩き、畑越しに並行する道路で回送を待ってみる。回送は機関車が先頭で、ラッセル車は後ろ向きになって締まらないので、真横からのアングルで撮ろうと思ったのだ。
下の写真は、回送を待っている間に通った普通列車。ご覧のように線路まで距離があり、足回りも雪に隠れがちで、それほど固執するポイントではない。ただ、下手に移動すると、その間に回送が来てしまうかも知れないと動けなかったのだ。
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津軽大沢駅で並んだ6000系と7000系
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雪原を行く7000系
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いったん津軽大沢駅に戻って休憩したりしながら、2時間近く待ち続けたものの、回送列車の気配はなく、ついにあきらめてそのまま義塾高校前を経て、石川へ向けて歩く。その途中、奥羽本線を越える有名な高架で普通列車を。青空と車体の銀、そして雪とのコントラストが際立つ。