秋田内陸縦貫鉄道1/3
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昨年のゴールデンウィークは、まだつぼみだった角館の武家屋敷のしだれ桜や桧内川堤の桜並木。
リベンジを誓ったとおり、今年の同じシーズンに再訪を決行。果たしてその結果は・・・
結論から言えば、角館の桜は終わっていたのであった。
変わらないのは天候で、昨年と同様、滞在中ずっと雨模様。雨男は自認しているが、いつにも増して厳しい仕打ちだ。
今年(2014年)のGW。武家屋敷の桜は終わっていた。 ちなみにこちらが昨年のGW。桜はまだつぼみ。
まさにBefore/Afterだが、結果は同じさみしい景色。
雨で路面が濡れているところまで同じ・・・。
そもそも今回は、のっけからつまずいていた。
予約していた神戸空港7:05発、ANA羽田乗り継ぎ大館能代行きに乗り遅れるという大失態を犯してしまったのだ。
寝坊したのではない。訳あって前夜、車に荷物を積み込み、某駅前の駐車場にとめていた。翌朝6時、余裕で駐車場へ行くと、あれ?入口のシャッターが閉まっている。見れば、営業時間は午前7時〜との掲示。
しまった!!自分でも顔が青ざめるのがわかる。同系列の駐車場が24時間営業なので、ここも同じと勘違いしていた。何とか荷物だけでも出させてもらおうと職員を探すが、姿は見えない。7時に出庫して7:05発の飛行機に搭乗するなどもちろん不可能・・・GiveUp
目の前の車を出せないがために飛行機に乗り損なうとは。下手なスポーツ新聞の見出しのようだが、もう衝撃を通り越して笑劇の事態。
次の便は伊丹空港14:00発の乗り継ぎ便。丸一日棒に振ることになるが、大館能代行きは朝夕2便のみなのだから、しかたない。
前置きが長くなった。
こうして予定より7時間遅れの17時に降り立った大館能代空港。レンタカーを借りて、一路、打当温泉の宿を目指す。沿線の桜はどこも満開で、本当なら今日はこれらの桜を撮っていたはずなのに、と失敗をぐずぐず引きずるのはいつものこと。
翌日の天気予報も芳しくない。
実は、昨年も同じ宿に泊まって迎えた朝、そぼふる雨に二度寝を決め込んだのであるが、今朝はやんでいる。そうとなれば昨年の分、さらに昨日の分を取り返さなくちゃと、宿近くの阿仁マタギ駅付近へ行ってみる。ふきのとうを入れて撮ったりしたが、今ひとつまとめきれず、ありきたりな写真になってしまった。薄日が射してきたことだけがせめてもの救い。もっとも、この後は天気予報どおり、一日中曇りや雨なのであった。
車両の色からお分かりのように、同じ下り列車の後追いである。
後追いにはなるが、逆光のほうがいい感じだと、最初から一石二鳥を目論んでいたのだ。
まず、阿仁マタギ駅手前(奥阿仁側)で撮り、停車中に追い越して後追い撮影するつもりであった。
ただ、予想以上に停車時間が短く、本当は右下に見えるふきのとうのあたりから見上げるアングルで、車体の反射も狙っていたのに、まったくもって間に合わず。
いったん宿に戻り、朝食をとって出発。途中、萱草などに寄り道しながら、桜で有名な桂瀬駅へ。桜のシーズンは短い。まずは定番の撮影ポイントを押さえておこうとの算段である。
桂瀬駅の桜はボリュームたっぷりでまさに満開。
最初にやってきた下り列車を、それこそ定番中の定番アングルで狙うが、つまらぬ原因でちょっと失敗。
反対の上り列車は、阿仁前田で交換するので、間を空けずにやってくる。どこで撮ろうか考えながらホームを歩くと、散った桜の花びらが舞う。これだ!列車にあおられて花びらが舞い上がる。写真のイメージが、ばっちり頭に浮かぶ。
で、ホームの端からローアングルで構えていると、女子中学生など、思いのほか大勢のお客さんがやってきた。そんな女子中学生の足下から撮る?・・・どう考えても避けた方が身のためだ。何食わぬ顔でホームに立ち、適当に撮ってやりすごす。
う〜ん、なんとも消化不良。
この後は阿仁合に向かうつもりにしていたが、時刻表を見ると、次の上り列車は「急行もりよし」ではないか。「もりよし」は桂瀬には停まらない。つまり、お客さんが来るはずはないし、何より通過するのだから、花びらは盛大に舞うに違いない。
決めた!ここで粘ろう。
車の中で、仮眠したりして待つこと約2時間、先にやってきた下り列車を撮り直す。
さあ、いよいよ急行「もりよし」だ。今度こそとホームの端で待ち構える。
ところが、あと数分というときになって、やってきたのはお客さんならぬ通り雨。嗚呼、花びらが雨水を含んで重くなってしまう。
そして「もりよし」が通過。危惧したとおり花びらはちらっと舞う程度。とことんお天気には見放さなれている。