地元の特産品である西明寺栗。これまで何度も秋田内陸縦貫鉄道を訪ね、ホテルの夕食に出されたこともあったのに、一度も買ったことはなかった。
それが急に不義理に思えて、今回、八津駅近くの「かたくり館」で1袋を購入。帰宅して重さを測ると1キロ超で、33〜34個入っていたので、1個平均約30gだ。西明寺栗には直径6〜7センチの巨大なものもあるが、購入した栗はそこまで大きくはないものの、一般に市販されている中では大粒と言えるだろう。
さて、買っては来たものの1キロの栗をどうする?
やっぱり渋皮煮かな、とはいえ作ったことはもちろんない。そこでネットで検索して、いくつかのレシピを参考にチャレンジしてみた。
初めてなのに1キロ全部はリスキーと思い、20個600gを使って、残りはオーブントースターで焼き栗に。
渋皮煮のほうは、ひたすら鬼皮を剥き、渋皮に残った毛羽だった筋を取り、あく抜きを何度もやって、砂糖を加えて煮立てる。砂糖の量は栗と同量あるいは半分とレシピによって極端に違うので、間を取って2/3の400gとしたが、それでも大量で鍋に入れるのをちょっとためらう。でも、砂糖をすべて食べるわけではなく、シロップ漬けにするようなものだと思い直して全量投入。
こうして見た目は渋皮煮らしくできあがった。調理時間はレシピでは3時間程度とあったが、慣れていないせいか5時間近くかかり、もうへとへと。いや鍋でずっと煮ていたのだから、くたくた・・・。
ちなみに焼き栗は、栗にそのまま切れ目を入れてトースターで焼くだけだから、渋皮煮に比べたらはるかにお手軽だ。
早速、試食してみると、よく言えば上品、悪く言えば薄味だ。やはり砂糖は栗と同量にすればよかったかな。いや、それよりどのレシピも水の量は栗がひたひたになるくらいとしか書いておらず、つい念のためと多めに水を入れすぎて薄くなったのかも知れない。そもそも鍋の大きさでも水の量は違ってくるので、砂糖はそれに合わせて加減すべきなのだろう。
それでも、薄味だろうが栗は大好物だ。20個の渋皮煮は数日で食べきってしまった。
よし、来年は水や砂糖の量に注意して、もっと美味しく作れるようにしよう。これで来年も秋田内陸縦貫鉄道へ行く口実ができた。