本当に恒例行事となった秋田内陸縦貫鉄道行き。
ただ今回も、既にほとんどの写真をインスタグラムにアップ済なので、単にその焼き直しになってしまった点はご容赦を。
田沢湖線を走る「こまち」の車中から沿線の紅葉の様子を見ると色づきがいまいちで、少々不安な気持ちで角館へ。
果たして、武家屋敷通りの沿道は、ほんの少し色づいた程度。昨年も早すぎたので行程を一週間後ろ倒しにしたのに、今年の紅葉は輪をかけて遅い。
初日の早朝はいつもの角館〜羽後太田の築堤へ。直前まで朝日がのぞいていたが、列車が来る頃には雲が厚くなってしまった。
ここでは珍しくもう一人の撮り鉄と出会い、思わず声をかけると「ダメダメ」とばかり手を大きく横に振る。え?話しかけるなってこと?と怪訝に思ったら、台湾の人で日本語はわからないとのこと。勝手の違う日本へ来て、夜明け前から繰り出すとは酔狂だねえと思ったものの、毎年来ている自分が他人のことは言えないか。
それにしても、台湾の撮り鉄とは
松浦鉄道でも出会ったことがあり、結構多いのかも。
台湾の撮り鉄が去ると、次は散歩をするご近所の年配男性が通りがかった。実はこの方とは毎年のようにここで会っている。
まずは「おはようございます」とご挨拶。
「どちらから?」
「神戸からです」
「ん?もしかして毎年来てる?」
思い出してもらえたようだ。
「はい、去年もここでお話ししました」
その去年は、頻発する熊の被害の話でもちきりとなったが、今年は熊の出没が比較的少ないそうだ。
「でも、念のため熊除けスプレーも持ってきたんですよ」
「そんなもん、役に立たん!」
まあ確かに先に熊を見つけたならいざ知らず、多くはばったり出くわして襲われるというパターンだろうから、スプレーを構える余裕などないだろう。
その築堤では、何の工夫もないが昨年と同様にススキとサルビアの二段重ねの構図で撮影。
翌日は天気がよくなったので、これまたいつもの羽後長戸呂〜松葉の築堤へ。
お気に入りの小山をバックに撮影するが、例年に比べると、やはり色づきが物足りない。
築堤の反対側に回るとナナカマドだろうか、赤い実のなっている木が目に入った。
よし、これを入れて撮ろうと近づくと、赤い実は木の高いところにあって手が届かない。そこで持ち合わせの踏台の上に立って構えるが、足元が不安定で何度も転げ落ちる。おかげで左手の太い枝を何とか処理したくても姿勢のバランスをとるのが精一杯で、手は届いたものの回すまでには至らず。