島原鉄道2003〜20043/3
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■ 2004年
翌年の4月下旬、再び島原鉄道を訪れる機会があった。
ゴールデンウィーク直前に熊本出張があり、そのまま熊本から島原へフェリーで渡ったのである。
夕暮れ時の乗船であったが、澄んだ空気のおかげで、夕焼けがとてもきれい。それをデッキから眺めているだけで、いやが上にも旅情をかき立てられる。
翌朝、島原から大三東駅へ向かう。大三東駅は、ホームのすぐ際まで海が迫っていることで有名な駅だ。
前回の締めくくりに訪れた古部駅も海に面し、大三東駅と同様、交換駅でもあるので、似た雰囲気がある。ただ、島式ホームの古部駅に対して、対抗式の大三東駅は、ホームが直接海に面するので、より間近に感じられるのである。
やってきたのはキハ20形2連。
休日にもかかわらず、高校生たちが乗り込む。
真新しい制服から見て、おそらく1年生なのだろう。海が入るよう、すばやく広角レンズに交換し、発車するキハ20形を捉える。
大三東駅のあとは、前回納得のいく撮影ができなかったトロッコ列車を、安徳〜瀬野深江間の水無川で、雲仙普賢岳をバックに撮る。
微妙にシャッタータイミングが早すぎて、本当はあと1〜2メートル列車を前に出したいところだ。
実は、このときは『全国フシギ乗り物ツアー』の企画が進行中で、トロッコ列車を撮った後、長崎の斜面リフト、斜行エレベータの見に行ったのであった。
夕方、再び諫早に戻り、16時57分発のキハ20形に乗って、干拓の里駅へ。ここから隣の森山駅まで、沿線で写真を撮りながら、ぶらぶら歩く。
夕暮れ時のやわらかい光に包まれた森山駅で2500形同士が交換。バックに雲仙普賢岳がそびえる。
そのまま森山駅で日没まで過ごし、諫早から寝台特急『あかつき』で神戸への帰途についたのであった。
【2004年4月現地、2010年11月記】
1979年ごろの様子は、こちらへ。