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樽見鉄道〜2017
■木知原駅周辺
桜並木が続く木知原駅付近も有名な撮影ポイントだ。
2011年4月の朝、駅の傍にある踏切に立つ。当時、好んで撮っていた通学シーン狙いであったが、思ったより通学生は少なく、数人が列車を待つ。そちらにピントを合わせ、桜並木と列車はぼかして撮影。
学生たちを乗せて上り列車が発車。
木知原へは前年の2010年4月にも出かけたが、そのときは天候が悪く、バックの山の濃い緑とのコントラストで桜の色を出す。
派手なピンク色の全面広告の車両は、今は廃車となったハイモ230−314。
今年(2017年)は代わり映えしないアングルであるが、少し引きつけて、桜のトンネル風に。
年々撮り鉄の数が増えて、この日も年輩の男女のグループが、ずらっとカメラの砲列を敷いていたのであった。
木知原の桜並木は見事なのであるが、すぐ横を国道157号線が通っているのが玉に傷。上の写真でも、桜の根元から何となく国道沿いの看板などが透けて見えている。そこで線路と国道の間に入って撮ってみた。車両が三木鉄道塗色のままのハイモ295−617であることからおわかりのとおり、撮影したのは2011年4月のことだ。
駅から織部方に目を向けると、根尾川沿いを走る列車が見える。その列車と川の畔の桜を入れて。
上の写真と同じ車両であるが、撮影は前年2010年4月で、天候の悪かったこの日の写真のほうが、しっとりした仕上がりとなったので、こちらを選んだのである。
木知原駅を発車して桜並木を横目に谷汲口へ向かうハイモ295−315。(2011年4月撮影)
ここではちょっと残念な出来事があった。写真には写っていないが、もう少し右手の駅寄りの築堤上で、あろうことか三脚を立てた撮り鉄がいたのだ。案の定、列車は停止して、運転士が立ち退くよう促している。そんなことをするから撮り鉄が後ろ指をさされるのだと暗澹たる気分になる。
その撮り鉄と、ばったり駅前で出くわした。面と向かえば自分より年輩の律儀そうな男性である。おそらくどこかの企業で定年まで働きあげて、第二の人生の趣味に撮り鉄を選んだのであろう。それは歓迎すべきことなのだが、最低限のルールは守らないと。
「さっき列車を停めたでしょう。無茶はいけませんよ」と声をかける。
「えへへ」
年長者に愛想笑いされて余計に情けなくなるのであった。