歩いて向かった先は、隣の中野駅近くにある中野池。線路がすぐ側を通っているので、あわよくば池に映る列車が撮れるのではないかと期待してきたのだが、大きな堤があって、線路はかなり低い位置になる。おまけに堤にはフェンスまで張り巡らされて、撮影には厳しい状況なのであった。
最近、事前の地図チェックには、航空写真と重ねられて便利なので、GoogleやYahooの地図を使うことが多いのだが、さすがに高低差まではわからない。後で国土地理院の1/25000地図を見ると、ちゃんと池には堤が示されていた。やはり地図自体の情報量は国土地理院に一日の長があるようだ。
なんとか池をからめた写真を物にできないか何本かトライしてみたが、どれもぱっとしない。
撮影の合間、堤の草むらに集うアゲハやトンボ、池のカモ、周囲を飛び交うシラサギやツバメなどを観察して過ごす。どれもありふれた生き物たちだが、見ているだけで癒される。
結局2時間近く中野池に留まり、ここでの写真は、電車より生き物の写真が圧倒的に多くなってしまった。鉄道写真だけじゃなく、バードウォッチングもいいかも。よし、400mm、500mmの超望遠レンズを買おうかなんて調子に乗ってしまうが、下手をするとレンズ代だけで100万だな、と気づいた瞬間、現実に引き戻されるのであった。