江ノ島電鉄1/3
1月15日に東京出張が入ったので、その前日の14日の成人の日から出かけ、江ノ電に寄ってきた。
「ん?ちょっと待て、今年(2003年)の成人の日は13日のはず」
そう、実はこの話は2002年、つまり去年のことなのである。丸1年も大事に暖めてきたネタ、というより、単にものぐさなだけである。
では、本題。
1977年撮影の300形。
確か七里ヶ浜〜稲村ヶ崎間だったはず。
新幹線を降りると腰痛だった。
のっけからなんだが、新横浜で下車しようと席を立つと、ずしっと腰が重い。これには参った。
前日、日頃の運動不足を解消しようと、久しぶりに子供たちとキャッチボールをしたのだが、それだけにしておけばいいものを、ダッシュや縄跳びまでしたのがいけなかったのか。
だいたい、ダッシュでは、えらそうに「10mくらいハンデをやろう」と息子に言っておきながら、スタートしてみたら、ぜんぜん追いつけない。
縄跳びの二重飛びもできない娘には「ふふふ、甘いな。お父さんは三重飛びだぞ、見てろよ」
ヒュンヒュンバチッ、あれ?
ヒュンヒュンバチッ、あれれ??
いつのまにか、子供相手に向きになってダッシュや三重飛びを繰り返していた。これが腰痛の原因なのか。
藤沢に向かうため、横浜線で横浜に出て、乗り換えた東海道線の初期型の113系は、がたがた揺れる。文字どおり113系もがたが来ているな、と思いながら、自分の身体も同じかと情けない気分であった。
このままでは江ノ電へ行けそうもないので、昼時分でもあり、休憩を兼ねて藤沢駅前のデパートで先に昼食をとることにする。
ある洋食屋で席につくと、ウエイトレスから
「タバコはお吸いになりますか?」と尋ねられる。
「え、ここ禁煙席ですか?」
「いえ、構いません。・・・・・」
「え?」
「タバコは吸われますか?」
いささかむっとして「ええ」と答えると、ウエイトレスはやっと納得して灰皿を持ってきた。だいたい、こっちから禁煙席なのか、って聞いたんだから「いえ、構いません、今灰皿をお持ちします」って答えりゃいいんだ。
ああ、いかんいかん、腰痛のせいで気持ちもすさんできている。
料理を待つ間、目立たないように、椅子に座って屈伸したり、腰をひねったり、ストレッチしてみる。しかし、他人様からは、床でごそごそ探しものをしていたり、きょろきょろ見回したり、挙動不審な客にしか見えなかったろう。
・・・・・・・・
「おいおい、江ノ電はどうなった?まさか腰痛で引き返したなんて言うんじゃないだろうな」
ここまで読まれた方のいらだった顔が目に浮かぶ。
ご心配なく。ストレッチが効いたのか、単に腹が減って腰痛だったのか(そんなことがあるか?)、食事を終えると、すっと腰が軽くなり、よ〜し、と気合を入れなおして、いざ出陣。
ということで、次頁から今度こそ本題の江ノ電に入ることとする。