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2003年6月に新装なった函館駅。
どこか日本離れした感じだと思ったら、
デンマークのデザイナーが手がけたそうだ。
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先日、函館に立ち寄る機会があった。
その目的を言っても、とても理解してもらえそうもないので説明は省くが、ついでに函館市電を見ていくことにする。
しかし、持ち時間は正味1時間ほど、一体それで何ができるのか我ながら疑問を抱きながらも、とにかく函館駅前電停に向かう。
結局、果たせたのは、函館駅前〜函館どっく間の乗車と、途中の十字街界隈で写真を撮ったことくらい。
まあ、せっかくなので、その1時間の成果をご笑覧いただこうと思う。
函館市電のファーストショットは、右写真の8000形。800形の車体更新車なので、車体は新しいが下回りは旧型のままだ。
函館駅前電停は工事中で、十字街寄りに仮設の電停が設けられていた。
その仮設電停で谷地頭行きを待っていると、湯の川行きの3000形がやってきた。こちらは純新造車でクーラーも積んでいる。
そして、工事中の電停を抜けてやってきた谷地頭行きは、元東京都電の1000形。前面が改造されているので原型のイメージとは少し異なる。
この電車に乗って、十字街に向かうことにした。
十字街で途中下車したのは、ここに1995(平成7)年まで使われていた信号塔(操車塔)が保存されているからであった。
説明書きによれば、現存するものでは最古の1939(昭和14)年製という。
その十字街で、1両しかない部分低床車8100形に運良く遭遇。2002年に登場した最新車両であるが、形式名からお分かりのように、実はこの車両も800形の車体更新車である。
その後、函館どっく前まで乗車し、ひとつ手前の大町まで歩いてみる。
そして右写真のとおり、大町から710形に乗って函館駅前に戻ったのである。
ところで、この写真を撮った時刻は10時27分。デジカメで撮ったのでしっかり記録が残っている。そのへんはものぐさには打ってつけの機能である。
それはいいとして、実は10時40分函館発の白鳥18号に絶対に乗らなければならず、何とも綱渡り状態であった。
結果的には函館駅前電停から走って、どうにか間に合ったのではあるが、もう1本早い電車で戻ればよかった、いやそもそも1時間だけなんて無理があった・・・走りながら思うのであった。
【2004年11月現地、同年12月記】