都電のレポートのおまけとして、沿線で見かけた標識や信号などを紹介しよう。
■終点のミラー
我ながら、ちょっと凝りすぎたアングルで、わかりにくい写真になってしまったけれど、これは終点早稲田の車止めに立てられていたミラーである。
そう思って見ていただければ、ちょうど到着した電車と、降車客がミラーに映っていることにお気づきいただけるだろう。
このミラーは、線路の真ん中の位置にあるから、電車の運転士は、ちょうど真正面に自分の姿が映ることになる。
それにしても、聞きそびれてしまったが、ミラーの目的は何なのだろう。
タワー型の機械式駐車場などで、自分の車がちゃんとパレットに載っているか正面のミラーで確認することがあるが、レールに乗っている電車なら、その必要はないし・・・
■架線柱
この写真のとおり、専用軌道の架線柱は、立派なものだ。
ふと見ると、架線柱には、明治44年8月と記されている。
明治44年といったら、王子電気軌道として開業した年になる。果たして、この架線柱は当時のものなのだろうか。
ちなみに左下に少し見えている柵も、古いレールであった。さすがに明治時代ではなく、1960年代のものであった。
■速度制限標識
大塚駅前付近で向原側に向かう線路の標識を撮ったもの。
ほとんどが専用軌道の都電荒川線は、一般的な路面電車とは違って標識の数も多い。
大塚駅前で最徐行した電車は、ここで徐行制限を「解除」されるが、続けざまに15キロの制限標識が待っている。
■信号機
沿線の信号機は、横断歩道で見かける歩行者用の信号機と同じものであった。
もちろん、信号の表示は、見慣れた歩行者のシルエットではなく、青が『T』字、赤が『×』となっている。
【2001年12月現地、2002年10月記】