IE4.0あるいはNN4.0以上でご覧の方で、
このページに入られた方はこちらへどうぞ。
津軽鉄道
同じ1977年8月の夏合宿も津軽へ。ただ、国鉄津軽線も兼ねていたので、津軽鉄道での撮影は春合宿より短く、実質2日弱であった。
よほど気に入っていたのか、春に何度も撮影した芦野公園〜川倉からスタート。なんだか妙な構図だが、春と同じ場所だけに夏らしさを出そうと工夫したつもりなのだ。
同じ列車が真横にさしかかり、逆光で撮影する。敢えてゴーストを出したのだが、ちょっとやりすぎ。
懲りずに春と同じような構図で夕陽を入れて撮る。撮影場所も春とほぼ同じだが、夕陽を木の枝で隠してゴーストを抑えるというアレンジはしている。
木立に囲まれた芦野公園駅を発車する列車。この駅は桜の名所で、今でもシーズンには大勢の観光客がやってくるという。
翌日、下りの混合列車を撮っているが、どこなのか全く思い出せない。ストリートビューで探し回った結果、毘沙門〜嘉瀬にそっくりな場所を見つけたので、そこで間違いなかろう。
稲穂の広がりを撮りたかったのか、ずいぶん引いたアングルかつ逆光で列車がつぶれ気味となりわかりにくいが、一番後ろにちょこんと元西武鉄道の電車を改造した客車がつながれている。それにしても長い編成で、貨車を数えてみたら18両もある。こんなに多くの貨車でいったい何を運んでいたのだろうか、途中駅で客車をホームに停めるのも大変そう。
そして次のネガには嘉瀬駅を発車する混合列車の姿があるので、やはり上の写真は毘沙門〜嘉瀬に違いない。
でも、駅間で撮影していたのに、なぜ嘉瀬駅の発車シーンを撮れたのか?もしかして津軽中里から折り返した上り列車か?いやいや列車の背後から陽が当たっているから北へ向かう列車、すわなち下り列車に間違いない。そういえば同行した鉄研部員たちと「あれ、まだ入換えしてる」と会話をした記憶がかすかに蘇る。確かに18両もつないでいた貨車が、たった2両になっているのを見ても、入換えに時間がかかったに違いない。
機関車に目を移すと、エンジンの冷却効果を高めるためか、点検扉が全て開け放されている。ちょっとやっつけ感はあるものの、大らかなローカル私鉄らしい光景だ。
続くネガには、また混合列車が写っている。一瞬、嘉瀬駅で発車シーンを撮ったのに、なぜ同じ列車を撮れたのかと自分でも混乱してしまったが、今度は機関車の前面に陽が当たっている。ということは津軽中里で折り返してきた上り列車だ。
場所は同じく毘沙門〜嘉瀬と断定できる。というのも、客車の右手に見える大きな建物を、ストリートビューで毘沙門〜嘉瀬の間に見つけたのだ。建物の大きさから、学校の体育館かなと思っていたが、農業倉庫のようだ。
同じ列車かと混乱した理由は、どちらの写真も列車が右から左へ向かっていることが大きい。上りと下りで同じ向きになるということは、上り列車は線路を挟んだ反対側へまわって撮ったことになる。現に稲穂の向きも逆になっている。おそらく下り列車が逆光だったので、順光側へまわったのであろう。ただ、残念なことにどうやら陽は列車の真正面から当たっているようで、やはり列車が暗くなってしまっている。結局この時間帯はどちら側から撮っても陰になってしまうようだ。結果的に上下列車とも似た写真となってしまい恐縮ながら、並べてみた。
これで夏合宿での津軽鉄道撮影を終えて、津軽線へ向かったのであった。