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課外授業

 『栄光のルマン』と2本立てだった映画が『課外授業』
 どんな映画だったか、ネットで検索してみると、キャロル・ベイカー主演のイタリア映画はたくさんヒットするが、1975年製作だから年代が合わない。かろうじて、「1971年アメリカ映画」とだけ書かれたページが1件引っかかったくらいだから、B級映画だったことは間違いない。
 今なら題名を聞けば、なんとなく内容の察しはつくのだが、純情無垢な?当時のことだ、映画が始まって、もうびっくり仰天。さすがにストレートなシーンはなかったように思うが、中学生にはあまりに刺激が強烈。
 こんなの中学生が観たらまずいんじゃないか?そう思いながら、食い入るように観ていたんだけどね。生唾を飲み込む音が、まわりに聞こえるんじゃないかと、ひやひやしながら。
 M君には、こういう好奇心も満たしてもらった、なんて書いたら、M君も怒るだろう。もちろん彼も、映画の内容は知らなかったに違いない。隣でばつが悪そうに座っていたのであった。

 それにしても、なぜこんな映画と『栄光のルマン』が2本立てだったのだろう。
 『栄光のルマン』がレース映画なので、男性客に限られてしまうから、軟派作品も入れて幅広く男性客を呼び寄せようとしたのかも知れない。
 ただし、言えば言うほど怪しく聞こえてしまいそうだが、もちろん私たちの目的は、あくまで『栄光のルマン』だったことに嘘はない。いや本当に。



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