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ウッドデッキ
昨年(1997年)の年末ごろ、書店で何気なく見かけた『DOPA』なる新刊雑誌にウッドデッキのDIYが紹介されており、つくってみたいと思わず買ってしまいました。でも、やっぱり大物すぎるのと、そもそもカミさんがOKするとは思えなかったので、何なくそのままになっていました。
ところが、ある日、カミさんがふと「ウッドデッキがあったらいいね」と言うもんだから、もう渡りに舟?
早速、道具を買いに走りました。そう、道具類は嫌いじゃないので、雑誌を参考に、丸鋸、インパクトドライバー、ドリルスタンド、水準器等々、嬉々として買い揃えました。(私はゴルフはしませんが、職場でどこそこ製のクラブが良く飛ぶとかで盛り上がっているのを見ると、まあ、道具に凝るのは世の男性に共通するもんなんでしょうね)
道具は揃ったものの、やはりいきなりウッドデッキは荷が重いので、道具に慣れる練習を兼ねて、デッキに置くベンチを先につくることにしました。で、ベンチの設計図を方眼紙に書いているうちに、だんだん欲が出てきて、どうせなら、これも雑誌に出ていたブランコみたいなスイングベンチにしようということになりました。
材料は、ご多分にもれず2×4材、それもコストダウンのため、SPF材を使用し、ベンチの座面のみ軽量化を目的に1×4のレッドシダーを使用しました。(レッドシダーのほうが比重が軽い)
できあがってみると、レッドシダーのいい香りがほのかに漂い、予算に余裕があれば、やはりすべてレッドシダーにしたいところです。
設計は、ど素人なので強度が心配で、特に肝心のベンチを吊る梁?の強度に懸念がありましたが、まあ、足りなさそうだったら、補強すればいいと考えてつくりだしました。(結局、梁と柱を斜めにつなぐ補強をつけました)
初めて丸鋸を使うときは、あの風体から非常に緊張しましたが、ザクザク木材を切断できてしまい、今まで手引きの鋸で汗だくで切っていたのは何だったんだと思わせるほど楽でした。インパクトドライバーも、タカタカタカと簡単にネジ釘を打ち込んでしまい、子供も喜んで、その辺の端材に何本もネジ釘を打ち込んで遊んでいました。丸鋸同様、こんなに楽になるんだったら、もっと早く買っておけば良かったと思いました。
それでもミスは多くて、最大のミスは、丸鋸の歯が直角になっておらず、鋭角になっていたことにしばらく気がつかず、斜めに切りこんでしまったことです。丸鋸は買ってきたばかりだったので、当然直角になっていると思い込んでいたのが失敗で、なおかつ、木材を切ってから寸法を合わせてみても、表から見たら寸法どおりなので、気がつきませんでした。何かの拍子に木材をひっくり返して並べてみたら、長さが揃っていない!子供からも「全然合ってない」と笑われて、こちらにしてみると狐につままれた気分で、ようやく断面が斜めになっていることに気がつきました。しかたなく、一番短くなってしまった木材に合わせて、切りなおしました。その結果、当然ながら設計図よりひとまわり小さいものになってしまいました。(^^;)
できあがってみると、意外によくスイングして、特に子供らにしてみると、ブランコ以外の何物でなく、「ゆらゆら揺らすだけにしろ」と言っても、『漕いで』しまうんですね。
で、設計上は柱というか足を充分広げていたつもりなんですが、勢いがつきだすと、反動で足が浮いてしまう、そこで、子供らの間では『順番待ちの子が柱にしがみつき、重石代わりになる』というルールになっているようで、製作者としては、文字どおり(^^;)の状況です。
まあ、(^^;)くらいならまだいいのですが、ひっくりかえってけがでもしたら大変なので、アンカーなどで固定する必要があるでしょう。
スイングベンチもできてから半年くらい経ちましたが、今のところ、強度的には問題はないようです。
半年たったのだから、その間にウッドデッキのほうは進んだのか、というと、これが基礎をちょこっとつくったのと、材料をちょこっと塗装しただけの状態です。
なんせ真夏の作業は暑いもんで、ついつい先送りしてしまって・・・・・
(そのうち今度は、真冬の作業は寒いもんでついつい、とか言ってそうですが)
自分にプレッシャーをかけるためにも、材料はほとんど買ってしまい、ガレージに山積みにしてあるのですが、正直言うと、スイングベンチを作り出した頃に、たまたまパソコンを譲り受け、インターネット、ホームページづくりにはまってしまい、とてもウッドデッキまで手をかける気になれなかったのです。
まあ、一応、ホームページも形になったこともあり、これから本腰をいれようと思いますので、できあがったらまたご紹介したいと思います。
【1998年11月記】
後日談(2001年10月)
その翌年、右の写真どおり、6畳強の広さのウッドデッキは一応完成し、スイングベンチも鎮座している。
ところが、バーベキューなどをすると、どうも煙と臭いが近所迷惑になりそうなこともあって、活用されているとは言いがたい。
おまけにメンテナンス用に一部外せるようにしたデッキ(写真手前)は、カミさんが花台にちょうどいいと恒常的に外され、空いた穴にはトマトまで植えられている。
こんな状態では、苦労してつくったのに、どうも早晩解体に追いやられるのでは、と危惧を感じている。