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フュッセンからは、またバスで遠路インターラーケンまで走り通す。いやあ、なんともハードなスケジュール。まあこちらは言われるまま、バスに乗っていればいいのだけど、個人旅行だったら、とても組めない行程だ。
インターラーケン西駅前のメルキュールホテル。
だんだんホテルの格が落ちてきて、建物も古く、部屋も狭い。まるで荷物用のような内扉のないエレベーターにも驚かされる。目の前を各階の床が、むき出しで通過するのは、かなり怖い。
それでも、ホテルの目の前が駅なので、鉄ちゃんには絶好のロケーションだ。夕食後、早速繰り出してみる。
地元スイスだけでなく、ドイツのICEなどもやってきて、得も言われぬ旅情を感じる。日本のように到着や発車のアナウンスもなく、静かに発着するところがいい。・・・ああいかん、また来たい、という思いがふつふつとわき上がってくる。鉄ちゃんを海外にまで広げたら、収拾がつかなくなるのはわかっているのだけど。
翌朝、もちろんインターラーケン西駅付近を俳諧して、今度はちゃんと定刻に朝食会場へ。
夜明け前、bls(ベルン・レッチベルグ・シンプロン)鉄道の電車がやってきた。おそらく形式はRBDe565形。 スイス連邦鉄道(国鉄)のRe460形電気機関車に牽引された2階建客車列車。
ホテルを出て、バスに乗り込むと、ちょうど駅に列車が到着した。それを見て、団体旅行の同行者が「え〜!あそこは駅だったの?歩道がそのままホームになるの?」と驚いている。「そうですよ、ヨーロッパはこういう駅が多くて、大きな荷物を持っていても、楽に乗り降りできるんです」と我が意を得たりとばかり偉そうに解説してしまった。
この日は、旅行中盤のメインイベント、スイスの登山鉄道でユングフラウだ。
バスで途中のグルンド駅まで行き、そこからヴェンゲンアルプ鉄道に乗車。空は晴れ渡り、クールな添乗員が珍しくテンションをあげて、「こんな好天に恵まれることはまずありません。土産物なんかほっといて、すばらしい景色を楽しみましょう!」と叫んでいる。
期待を胸にクライネシャイデック駅でユングフラウ鉄道に乗り換え、ユングフラウヨッホ駅へ。エレベーターでスフィンクスの展望台に上ると、なぜか窓は真っ白。最初は窓の内側が曇っているのかと思ったが、やはり外が曇っているのであった。登っている間に天候が急変して、雲がかかってしまったのである。
う〜ん、期待していたのに・・・。テンションをあげすぎた添乗員は、「みんなを煽ってしまって悔やんでいる」と、かわいそうなくらい凹んでいた。
まあ自然相手なのだからしかたない。展望はあきらめて、氷の彫刻などを見学して、再びクライネシャイデックへ下山。
ユングフラウ鉄道は鮮やかな赤色の車体。
この列車の先頭は、タンク車であった。ヴェンゲンアルプ鉄道の新旧車両
それにしても、こんなことを言ったらバチがあたりそうだが、あまりに観光客が多すぎて、アルプスに行ったという実感があまり残っていない。憧れだったはずのスイスの登山鉄道の印象も、ディズニーランドなどのおとぎ列車とあまり変わらないのだ。
列車を待つ大行列、生活感のない車内、満席のレストラン、まさにディズニーランドだ。おまけにスフィンクスの展望台には、なぜか高級腕時計の出店もあって、しっかり中国人が買っているのだから、参った。
よほど、ドイツのシュタールバート駅近くのパン屋でコーヒーを買ったことのほうが、体感として生々しく残っている。
そんなことを考えるのは、ちょっと天の邪鬼すぎるかな。
クライネシャイデックからは、再びヴェンゲンアルプ鉄道でラウターブルンネンまで下山して、先回りしていたバスに乗り換える。
ヴェンゲンアルプ鉄道のかわいらしい電気機関車。
調べてみると、1926年製だそうだ。
その間隙を突いて、駅で見かけたおもちゃのようなスタイルの電気機関車を撮りに走る。こういう車両は大好きだ。
バスは、一路ローザンヌへ。そこからTGVでパリへ向かうのである。
TGVの発車まで約30分、そのわずかな時間に、駅前を行き来するトロリーバスや駅構内の様子を撮る。
立派なローザンヌ駅の前で待機中のトロリーバス。後ろに付随車を従えた2両編成だ。他に連接車の新型も走っていた。 TGVより、このRe420形電気機関車に興味をひかれる。スイス国鉄らしい顔つきの機関車の銘板には、1969年製、あのブラウンボベリ社などの名があった。
それで肝心のTGVである。乗車するのは初めてであったが、カミさんも娘も「これが新幹線なの?」と言うくらい、たらたら走る。確かにあまりにゆっくり走るので、遅れているのかと思ったが、ほぼ定刻にパリ東駅に到着したのであった。
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