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中央線の撮影に話を戻そう。
ぶどう畑を歩くと、真冬のこの時期は枝だけがうねうねと這い回って、一種奇怪な光景だ。
その枝振りの面白さを列車にからめて撮影しようと思ったのだが、下のEF64重連貨物列車の写真のとおり、なかなかうまくいかない。やはり枝を下から見上げるアングルではないと表現は難しいようだ。
写真は、列車が小さすぎるので大きくしてみた。画面を横切る黒い線は、ネガの傷ではなく電線である。今さらだけど、もう少しましな場所はなかったものか。
ぶどうの枝はあきらめて、今度はED61の13号機と1号機の重連貨物を望遠レンズで引き寄せて撮る。
バックは甲府盆地越しにアルプスの山々を望む、お気に入りの眺めである。
そして、またEF64の重連貨物。
写真を拡大して確認すると、41号機と33号機と読める。
その後、数本の列車を撮って、もう昼をだいぶ過ぎていたはずだが、駅前の『銀月食堂』で遅い昼食を取り、勝沼を後にしたのであった。
ところで、この『銀月食堂』、ネットで検索してみると、今も健在のようだ。
おそらく店自体は建替えられたろうから、当時の姿を載せておこう。古色然とはしているが、店の看板の隣にはナショナル電球などのホーロー看板が並び、当時でもどこかなつかしさを感じて撮った1枚である。
と、書いたものの、写真が小さすぎてホーロー看板の文字が読みにくいので、そこだけ拡大してみた。左からナショナル電球、だるま錦、日の出桜学生服の看板である。