1. 立飛線
現地へ行きたくなったのは、実は青梅にお住まいのH.Kumaさんのページ、
『Rail & Bikes』によるところが大きい。
関東西部を中心とした廃線跡が木目細かく、かつ分かりやすく紹介され、読んでいるうちに「行ってみたいな」という気持ちにさせる不思議な魅力のあるページだ。
同氏にはここで紹介させてもらうことをご快諾いただき、何箇所か引用もさせてもらっている。
さて、立飛線跡に行く前は、線路はもちろん無くなっているが、街並みにはあまり変化はないつもりであった。
ところが、実際に歩いてみると、かつての撮影時とは大きく変貌した個所が多く、当時の写真を手に、場所が特定できないと呆然と立ち尽くす私の横を、
散策の老人がけげんな顔をして通りすぎるのであった。
20年という歳月は、街並みを一変させるのに十分すぎる時間らしい。
何を気取っているんだか・・・・・
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A地点
最近まで築堤が残っていたそうだが、昨年(1998年)末にパチンコ屋の駐車場に造成されてしまい、
かろうじて残った築堤の一部は、ちょっと目にはただの未造成の荒地の様相となっていた。
パチンコ屋の駐車場の写真を撮る気もおきず、結局ここでは写真を撮らなかった。
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B地点
このあたりは立川へ向かって緩くカーブした築堤であった。
『Rail & Bikes』で、造成中とされていた公園も完成し、緩く円弧を描く公園内の通路にかすかに縁(寄す処)が残る。
実は高圧線が目印になるはずと思っていたのだが、陰も形もなくなっていた。
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C地点
踏切名称板を頂戴した『自衛隊表通り踏切』
それにしても画面右側の日本ペイントの事務所も、線路沿いの民家もすべて建て替えられていて、
改めて日本文化がスクラップ&ビルドであることを痛感した。(という大袈裟なものか?)
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D地点
♪雑木林はどこいった、クヌギのクワガタどこいった・・・・・(吉田拓郎『夏休み』の節で)
この雑木林では、本当にかぶと虫やクワガタがよくとれた。
そんな雑木林の合間からひょっこり顔を出すDD13が私のお気に入りの光景であった。
廃線直後に撮ったとき、結局その光景を収められなかったとがっくりしていたが、今やその雑木林もなくなってしまった。