選択肢は3つ。上野から寝台特急『北陸』か、東京から上越新幹線で越後湯沢、『はくたか』乗換えか、はたまた素直に『のぞみ』で神戸に帰るか。
実は昨年(2006年)1月上旬の週末、東京出張の帰りに福井鉄道に寄って帰ろうと目論んだのである。というのも、そのころ北陸地方はずっと大雪が続いていて、被害に遭われた現地の方には申し訳ないのだが、どんな様子なのか見ていこうと思ったのである。
さらに既に福井鉄道には名鉄の車両が搬入されていたので、運用についているかも知れないという期待もあった。(実際は4月からの運用)
ただ、大雪のため列車が運休するリスクがあったため、冒頭の3ルートの指定券を用意していたのである。(仕事もこれくらいリスク管理できれば、もっとうまく運ぶだろうに・・・)
18時過ぎ、取引先での仕事を終え、その足で東京駅に向かい、JR東日本のみどりの窓口で確認する。
「今夜の『北陸』は運転しますか?」
「少々お待ちください」と、しばし席を外した駅員が戻ってくるなり「残念ですが運休ですね」
ということで払い戻し。あっさりひとつ目の選択肢は消えた。次は上越新幹線であるが、窓口で聞くより現場のほうが早かろうと新幹線の改札に向かう。
「新幹線は時刻どおりです。ただ『はくたか』は越後湯沢ではなく長岡乗換えになります」とのこと。
間違いないか駅員に念押しして、今度はJR東海のみどりの窓口へ行き、『のぞみ』の特急券を次の出張予定日に乗車変更。これで、もはや退路はない。
果たして上越新幹線で長岡に着くと、言われたとおり『はくたか24号』が待ち受けていた。この日は富山で泊まり、翌朝、サンダーバードで福井入りしたのであった。
で、ひととおり写真を撮り終えると、右上写真の300形で田原町に行き、えちぜん鉄道へ向かったのであった。
そのときの様子はまたいずれ。
【2006年1月現地、2007年1月記】