2006年の12月の早朝、また北勢線、それも穴太に向かった。
手を振ってくれた女子高生に会いに? いやいや、小中学生の通学風景に再チャレンジである。
その穴太駅に着いてみると、まったく記憶にない光景で、駅を間違えたのかと少々焦る。
後で調べてみると、2005年に建て替えられたそうだ。ホームの位置も、阿下喜に向かって右側だったのが左側になって、それだけでもずいぶん勝手が違ってしまうものだ。
で、通学風景であるが、中学生の自転車が少しかすっただけで、結局ものにできず。
天気も今ひとつなので、早々に引き上げてしまった。
それでも懲りず、3度目のチャレンジは2007年5月1日、メーデーの休みの日であった。
もう定宿とも言えそうな桑名駅前のビジネスホテルに前泊して、目覚めてみると雨・・・。
まさに何度も通った
樽見鉄道がいつも雨だったのと同じ展開に気分もめげる。
う〜ん、追いかければ追いかけるほど、どんどん相手は逃げていく、下手な恋愛のようだなあ・・・。
なんて後ろ向きなことを考えてもしかたない、本当は電車で出かけるつもりだったのを車に変更して穴太へ。
雨脚は土砂降りと言ってもいいくらい強くなり、田園地帯の中では、車しか雨宿りする場所もない。今回はたまたま神戸から車で来ていたのだが、そういう意味では正解だったわけだ。
まずは集団登校の小学生たちがやってくる。雨で眠い景色の中、色とりどりの傘と雨合羽の行列が映えてなかなかおもしろい。
しかし、やはり電車は来ず。あと5分くらいゆっくり登校してくれれば、なんて勝手を言えたもんじゃないけど。
やっと電車が来たときには、もう集団登校もラストグループで、数人の小学生をからめるのがやっとであった。
次は自転車通学の中学生たちだ。
微妙にタイミングがずれて、狙ったアングルではなかったのだが、なんとか2列車だけ自転車とからんだシーンを捉えることができた。
それにしても、雨の日の自転車通学は大変そう。せっかくなら肩をすぼめた姿ではなく、颯爽と走っているところを撮りたいものだ。
暖かくなったら、もう一度行こうかな。(また雨かも知れないけど・・・)
【2008年2月記】