朝7時すぎ、タクシーは松山市駅へ向かっている。
前夜遅くに松山入りし、松山駅前のビジネスホテルに泊まった翌朝、さすがに起きるのがつらく、予定の時間ぎりぎりになってしまったので、贅沢とは思いながらも、タクシーを利用したのであった。
その予定とは、松山市7:30発の郡中線で、松前(まさき)駅へ行くこと。この駅の近くには伊予高校や松前中学校があるので、通学生を期待していたのだが、少し遅すぎたのか、そもそも電車通学は少ないのか、あまり学生の姿は見当たらず、ちょっと残念。
松前駅に寄ったもうひとつの理由は、駅舎が風情ある古い木造であることだ。前回(2003年)に初めて訪れて、とても気に入った駅なのである。
駅前に出て、改めて駅舎をながめてみると、とても大きく立派なつくりだ。横に長い建物は、どこか昔の学校のようでもある。かつては貨物扱いもしていたそうなので、そうした事務所にも使われていたのだろうか。
待合室は、駅舎が大きいだけあって、ほんの一角であっても、広々としている。
照明が控えられた室内は少し暗いが、大きな窓、それも格子窓からの自然光が、奥ゆかしさをかもし出している。こんな待合室なら、電車の待ち時間も、ゆったりとした気分ですごせそうだ。
このほか、松前駅でのスナップを数枚並べておこう。