翌2月、これも
いすみ鉄道の項で書いたとおり、同鉄道の帰りに小湊鐵道へ寄る。
まずは里見〜飯給間で養老川が寄り添ってくる地点。
乗り鉄のとき、車窓から養老川が見下せ、おっ!と思った地点なのであるが、実際に線路際の道路に立ってみるとアングルが厳しい。
結局、右側に一応養老川が写っている、と説明しないとわからない写真になってしまった。
五井に戻る途中、関東の駅百選に認定されている上総鶴舞駅に寄ってみた。
ドラマやCMなどのロケでもよく使われるというだけあって、確かに風情のある駅だが、無人駅というのはやはり淋しい。
最後に夕陽を目当てに光風台付近で構える。予想以上に早く陽は落ちてしまい、紅く染まった空の下、列車のヘッドライトが点のように見えるだけであった。
(写真はパソコンで覆い焼きして無理やり列車を浮き立たせたもの)
翌日は土曜日。ローカル私鉄の普段着の姿が好きと言いながら、通勤・通学光景は当然望めないので、ゆっくりと朝食をとって、9時すぎに五井のホテルを出る。
向かったのは養老渓谷〜上総中野間。上総牛久から先はがっくりと運転本数が少なくなるが、この区間はさらに少なく、平日で4往復、休日で5往復になってしまう。
とにかくまずはこの区間で1本撮っておこうと思ったのである。
ただ、撮影ポイントを決めかねているうちに時間がなくなり、しかたなく養老渓谷から少し先の踏切で撮ることにする。
養老渓谷駅に下り列車が到着したのが見えたので、カメラを構えてしばし、踏切が鳴り出してびっくり。
いや、踏切が鳴るのは当たり前なのだが、電子音ではなく昔ながらの鐘の音だったのだ。
警報機を見上げると、確かに鐘がついている。1月に乗り鉄をしたとき、何箇所か鐘の音は聞いたので、まだ残っているんだ、と気づいていたものの、この場所は聞き逃したらしい。
そうとなれば音も録っておきたいと思うのが人情(鉄情?)である。そこで、返しの上り列車をビデオカメラで撮ることにする。その様子はよろしかったら
こちら(WMVファイル)で。(例によって水平が取れていないのはご愛嬌ということで)
その間、ビデオカメラの横にじっとしているのも能がないので、同じ列車を踏切から少し離れた場所で撮ったのが下の写真。何の変哲もない写真だが、これで本数の少ない養老渓谷〜上総中野間を走る列車を撮るという目的は果たしたことにする。