■ 弘南鉄道 弘南線
一旦ホテルに戻って、荷物をまとめ、まずは弘南線に乗車。
ロケハンをしながら、終点の黒石に向かい、気に入ったところまで戻るつもりだったのだが、沿線は思いのほか桜が少ない。
結局、もっとも印象的だった黒石駅近くの黒石高校に桜を目当てに、そのまま下車。
黒石駅には、ラッセル車のキ104が留置されている。次は冬場に訪れて、ラッセル車が活躍する姿を見てみたいものだ。
さて、黒石高校に着いてみると、桜と列車をからめるのは難しそうで、もう少し境松寄りの黒石小学校まで歩いてみる。こちらもアングル的には厳しいものがあったが、なんとか列車を入れて撮影。
校庭では体育の授業で、低学年の児童が徒競走をしている。
弘南線は校庭の裏を走っていて、足回りは欠けてしまいそうだが、徒競走と一緒に撮ったらおもしろそうだと、子供たちをながめながら列車を待つ。
ただ、外からずっと校庭をのぞきこんでいる姿は、どう見ても怪しげだったに違いない。幸い誰にとがめられることもなく、さあ、あと2〜3分で列車がやってくる、と気合を入れたころ、あれれ、子供たちが教室に引き上げていく。「頼むからもうちょっと続けて」と叫びたかったがしかたない。
小学校はあきらめて、そのまま境松まで少し早歩きで歩く。この駅前にも桜があることをチェックしていたのだ。
この年の弘南鉄道のポスターに使われていた場所と同じで、せめてアングルは変えようと思ったのだが、結局ポスターとほぼ同じ位置になってしまった。
もう少し待てば、側面にも陽が回るはずであるが、残念ながら、時間的な余裕はなく、境松駅を後にしたのであった。