境松駅からは、さらに隣の田舎館駅へ向けて歩く。
と、簡単に書いたものの、弘南鉄道は境松を出てすぐに浅瀬石川をあっさり渡ってしまうが、道路は1キロ以上大きく迂回しなければならない。
少々気が重いが、しかたないのでとにかく歩いて対岸へ。さらに線路も渡って岩木山をバックに。逆光となってしまうが、足元には一面にヒメオドリコソウ?が咲き乱れ、長閑な風景が広がる。できればここでレジャーシートでも敷いて、日がな電車や岩木山を眺めていたいものだ。
現実は時間が押していたので、撮ったのは1本だけ。それも実はピント合わせを間違えて、列車がピンボケなんだけど・・・。
田舎館駅は、ベタな言い方だが、その名のとおり、いかにも『田舎』という感じの好ましい駅だ。
かつては貨物扱いがあったのだろう、貨物ホームや駅前には古い倉庫が何棟も残っていて、往時が偲ばれるのであった。
ここから弘南弘前駅へ引き上げる。
途中、平賀駅を出て右にカーブを切ると、真正面に岩木山が見えてくる。電車の一番前から望むと、岩木山へ一直線に向かう線路が見事。
どう考えてもたまたまではなく、昭和初期の開業時に、岩木山が正面になるよう意図的に敷設したとしか思えないのだが、実際はどうだったのだろう。