■ 弘南鉄道 大鰐線
弘前駅に戻るなり、タクシーに飛び乗り、運転手に「弘前中央へ」と告げて大鰐線へ向かう。
運転手から「中央弘前駅ですね」とさりげなく訂正されて、逆さまだったことに気づく。言い訳がましいが、地名の後ろに『中央』と付けるほうが多いので、つい間違えてしまった。
歩いても知れている距離なのに、タクシーを奮発したのは、やはり時間が押していたため。1日で弘南線、大鰐線両線の乗り鉄と撮り鉄をこなそうというのだから、なかなかタイトなスケジュールなのだ。
タクシーは路地をくねくねと曲がって走っていく。なんとも複雑なルートで、歩いていたら道に迷っていただろう。そういう意味でもタクシーは正解だった。
中央弘前駅は、ぱっと見は一昔前のスーパーのような風体である。
発車時刻まで、駅周辺の様子を軽く探索して、乗車。
まずはロケハンをしながら、終点の大鰐まで、一気に向かう。
7000系の車内で、ふと吊革に目をやると、お約束の東急時代の広告が。
と言っても、わざとでも消し忘れでもなく、両面テープで貼っていた地元の広告がはがれてしまったようだ。
ロケハンの結果、大鰐線の沿線では、いよいよ桜の写真は難しいことがわかり、石川駅前後の橋梁で撮ることとする。
まずはJR奥羽線を越える跨線橋だ。石川駅から跨線橋寄りに少し歩いたあたりで、真っ白いユキヤナギ?(このあたりの知識に疎いのが恥ずかしい)が、逆光に輝いてとてもきれい。アングルはもちろんこの花を入れることに決定。
そして最後は石川駅を挟んで、跨線橋とは反対側の平川を渡る7000系を狙う。
できる限りローアングルにして、川の流れの躍動感も表現したつもりだ。
4月下旬とはいえ、吹きさらしの川での撮影で身体が冷え切ってしまった。
地図の検索で、近くに喫茶店があることを知り、そこで暖かいコーヒーを飲んで一服して、弘前に引き上げたのでった。
おまけへ。