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秋田内陸縦貫鉄道2015
翌朝、飽きもせず、また朝食前に阿仁マタギ駅で撮影。今朝は、ふきのとうではなく、ありがちな構図ながら、手前の草におりた朝露をぼかしてみた。
宿をチェックアウトして、最初に向かったのは萱草の鉄橋。定番の撮影地だけに、少しでも雰囲気を変えようと、国道の橋ではなく、下に降りて広角で撮影。
その後、少し線路から離れるが、荒瀬〜萱草間にあった山桜の下で、JR奥羽本線直通の臨時快速「角館武家屋敷とさくら号」を撮影。
最近、走る機会の少ないAN8900形なのに、桜にこだわったせいで、小さくしか写っていない。
昼前には再び阿仁合駅へ。もちろん、こぐま亭へ早めに行って、売り切れ前に馬肉シチュー&黄金ライスにありつこうという魂胆だ。2日越しで念願かなった馬肉シチューは、肉も柔らかく、濃厚な味付けは癖になりそうだ。
それにしても、やはり店の雰囲気が違う。思わず店のスタッフに尋ねてしまった。
「以前のこぐま亭と違いますよね」
「ええ、中身は完全に入れ替わりました」
なるほど、やはりオーナーが替わったんだ。
腹を満たしたあとは、そろそろ峠を越えて戸沢以南のエリアへ行こう。というのも、往路こそ飛行機を使ったものの、復路は角館から「こまち」を予約していたのである。
角館の桜が見頃なら、早めに峠を越えるつもりだったのだが、この気候では無理と判断して、北エリアで粘ったのである。というわけで、南エリアは、角館へ車を返すついでという、いい加減な撮影だ。完全に行き当たりばったりで、桜を見つけ次第、そこで撮ろうと車を走らせ、たどり着いたのが左通〜上桧木内間。
結果は、確かに列車は絡んだが、あまりに小さすぎる。
そろそろ臨時快速の「角館武家屋敷とさくら号」が帰ってくる。下りの撮影では、それこそ列車が小さすぎたので、今度はしっかり撮りたい、それも桜を入れて。と、自分でハードルを上げて撮影場所を探し回り、左通付近の築堤へ。赤白の桜が目に付いたからなのだが、その間には電柱、かつ横長の構図と、なんとも収まりが悪い。
撮影が、だんだん尻すぼみになるのは、いつものこと。最後はいよいよ撮影場所に困り、いつもの松葉〜羽後長戸呂間の築堤へ。逆光で山の色に深みが出たように見えたのだが、写真にすると冴えないので省略。
それより驚いたのは、列車を待っていると、遠くから飛行機の爆音が聞こえ、旅客機とは何となく違うなあ、と思った瞬間、甲高い破裂音に続いて、まさに空を引き裂くような衝撃音に見舞われたこと。スキャキュロズロドロズドドドド・・・言葉では表現しようのない音だ。目の前に雷が落ちたかと身をすくませると、上空に現れたのは戦闘機。その姿に、違う意味で、また身がすくむ。
たまたま望遠レンズを付けていたので、何はともあれ戦闘機を追いかけて撮影。改めて写真を見ると、どうやら自衛隊機ではなく、米軍のFA−18のようだ。尾翼にCEと書かれていたので調べてみると、海兵隊!? それにしても、米軍機がこんなところで訓練するものなのだろうか。
ということで、撮り鉄でありながら、春の写真は戦闘機で締めくくり。