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秋田内陸縦貫鉄道2015
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 もともと執着心が強いことは自認していたが、ここまでとは自分でも呆れてしまう。そう、副題でもうおわかりのように、春だけでなく秋にも再訪したのである。昨年(2014年)秋の素晴らしい紅葉が、忘れられなかったのだ。
 しかし、秋を迎えても、今年の季節の早さは変わらない。出かける前は、ウエザーニュースの紅葉グラフがピークアウトしていくのを、じりじりしながらチェックしていたのであった。
 そんな状況なので、春とは逆に北側エリアはあきらめ、角館側の南エリアに絞る。今年は季節に翻弄されるが、それでも春は好天に恵まれ、考えてみたら、3日間の撮影で、陽の陰った写真は一枚もない。一方の秋は、同じく3日間と気合いを入れたものの曇天続きで雨にも見舞われて、なんとかお日様を拝めたのは、下の写真一枚だけ。それも、かろうじて雲の合間から顔を出したという程度だ。


陽が出た唯一の写真shadowshadow


 正確に言うと、3日間、全く陽が射さなかったわけではない。上の写真の前日、夕方になって天候が劇的に回復し、夕陽が照り出したのである。でも、陽が沈む前に列車が来て欲しいとの願いもむなしく、日没後の撮影となってしまった。それも、撮影場所は違うものの、昨年撮った写真とそっくりな結果に。


日没直後shadowshadow


 天候が優れず、撮影場所に困ったら、いつもの松葉〜羽後長戸呂間の築堤だ。
 まずは昨年、ターゲットとして絞り込めなかった柿の木の合間から。単行なら充分収まると思って構えていたら、ぎりぎりであった。おまけに少々ピントがあやしい。


柿の木の合間からshadowshadow


 雨も降り出し、同じ築堤で傘を差しての撮影。山々には、何キロにも渡って帯のように雲がかかっている。なかなかの光景であるが、ビデオでパンしながら撮るならともかく、一部分を写真で切り出しても再現は難しそう。その中で、後追いながら、最もそれらしく撮れた写真を一枚だけピックアップ。


雲に煙る山々をバックにshadowshadow


 あとは、どれもどんよりとした写真のオンパレードなので、秋の写真は4枚で終わり。食欲の秋なのに、撮影は完全に消化不良で終わってしまった。
 いや、今回は、都合で予算オーバーの宿に泊まらざるを得なかった分、贅沢でおいしい食事を堪能できた。だから食欲の秋は、十分満たされている。
 満たされなかったのは、撮り鉄の強欲なのである。しかたない、来年も行くか!?


【2015年4・5月、11月現地、同年12月記】
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