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秋田内陸縦貫鉄道2017
翌朝、まだ薄暗い5時前に撮影に出かける。いざ出発と玄関の扉を開けたとたん、中年男性と鉢合わせして肝をつぶす。どうやら人出の少ない早朝に、ホテルのしだれ桜の写真を撮りに来たようだ。こんな時間から物好きだねえ、と心の中でつぶやく。いや、言われなくてもわかっている。物好きなのは撮り鉄に出かける自分だって同じだと。
毎年同じ場所だが、角館〜羽後太田間の築堤で夜明けを待つ。朝日の写真は一日に一度きりだから、ここで欲張って3つの構図で狙う。まずは遠目に薄く朝もやがかかる中をやってくる列車。角館5:13発の始発列車は必ずオリジナル色のAN8800形なのがいい。
列車がぐっと近づいて正面に朝日を受ける。
そして最後は朝日そのものをバックに。
1粒で3度おいしく撮影して車に戻ってみると、逆光を受けてCMのカットのようにかっこいいじゃないか。レンタカーのスイフト、それも型落ちではあるものの、思わずパチリ。
角館の町に戻ると武家屋敷の入り口で、しだれ桜が出迎えてくれる。ほかのしだれ桜がほとんど散ってしまった中、この桜だけ花を残していた。