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しなの鉄道
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 本当にワンパターンなのだが、初めての鉄道で撮り鉄をすると、すぐに再チャレンジしたくなる。ということで、翌2月下旬の3連休を利用して再訪したのであった。世間では新型コロナウイルス感染拡大による自粛ムードが起き始めた頃で、この連休がぎりぎりのタイミングであった。
 初日の午後、例によって佐久平でレンタカーを借りて、信濃追分〜御代田のカーブへ向かうが、生憎の雨。以前なら傘をさして撮り鉄をしたものだが、そんな根性もなく、ずっと車内で待機。2時間ほど経過して、このまま日没かと思った頃、西の空が明るくなりだした。これならいけるかも、車を出て撮影ポイントに立つ。そして列車が来た瞬間、さっと雲が切れて陽が差し込む。こんな劇的な変化は初めてだ。一気に気持ちが昂って撮影したものの、画面が荒れている。まだ雨が降っている上に強い北風に煽られて、レンズがびしょ濡れ。その雨粒が乱反射してゴーストだらけになってしまったわけだ。う〜ん、タイミングはばっちりだったのに、ちょっと残念な結果である。


雨の中の夕日shadowshadow


 その日の宿は、軽井沢周辺ではリーズナブルな料金のルートイン軽井沢を予約していた。ホテルの隣には「バロン カプリス」というビストロがある。食事には全くこだわりがないので、いつもはファミレスかコンビニで済ませるのだが、ちょっと気になる。しかし、「ビストロ」と「おっさん撮り鉄」では不釣り合いも甚だしいので、まずは電話してみる。すると一人でもOK、下戸でもOK、何より電話口の和やかな口調に誘われて訪ねることにした。入店すると、先客は子供連れの家族2組で、アットホームな雰囲気にほっとする。コースメニューは魚か肉の選択だが、やっぱり肉!ということでポークステーキを選択。最初に出された前菜はびっくりするボリュームで、普段の夕食ならこれだけで十分と言える量だ。それに大好物のパンプキンスープが続き、メインのポークステーキがド〜ン。大げさではなく思わず「でか!」と声を上げてしまう。聞けば350gもあるそうで、おいしくいただき満腹だ。これでお値段2,850円って、コスパ良すぎだろう。コロナ禍が落ち着いたら、この店目当てにまた撮り鉄に来たいなと本気で思うのであった。

 翌朝、さすがに腹が重く、夜明けの写真はパスしてゆっくり起きる。軽く朝食をとってから、また信濃追分〜御代田間へ向かう。ところが、天候は回復したのに浅間山は雲の中。そうか、前回は曇り空でも浅間山ははっきり見えたのに、晴れても山が隠れることがあるんだ。
 やむなくここで「ろくもん1号」を撮影。時刻表に載っていないので、前回は全くノーマークだった列車だ。
 撮影ポイントへ行ってみると、先客の撮り鉄がいた。「雲が出て残念ですね」と声をかけると、雲は好きだと答えが返ってきて、何となく会話は続かず。もちろんシチュエーションによっては雲もいい被写体なのだが、この場所なら浅間山狙いのはずでは?


雲に隠れた浅間山と「ろくもん」shadowshadow


 さて、このあとはどうしようか。ここでの撮影が主目的なのだから、雲がとれることを期待して待とう。光線は午前中が順光だから、それまで待機モードだ。考えてみたら、前日の雨といい、今回は待機ばかりである。
 お昼前、薄雲はかかったままだが、何とか浅間山の姿が見えてきた。そこへ別の撮り鉄がやってきて、安堵した表情で「雲が晴れて良かったです」と言う。やっぱりそうだよね。
 ということで、同じアングルばかりで恐縮だが、雲が少し晴れた浅間山の写真を。


雲が晴れつつある浅間山shadowshadow


 次はもう少し御代田側で、県道沿いの法面の上から。法面に上ることなどかつては気にしなかったが、今の感覚では撮り鉄コードすれすれかも。通りがかった車からの「何してんだ?」という視線が痛い。加えてこの日は猛烈な風で、吹きさらしの法面の上は凍えんばかりだ。撮影を終えると、そそくさと退散したのであった。
 ここも本来は午前中が順光なのであるが、先ほどの場所で長居をしてしまったので、せっかく浅間山は晴れたのに、列車の側面は日陰になっている。なかなか両方を手中には納めさせてはもらえない。


雲が晴れた浅間山shadowshadow



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