それで、肝心の富士山の写真は?
もちろん、その後、有名な撮影ポイントである三島二日町〜大場間へ行ったのであるが、天気はいいのに富士山は雲の中。しかたなく富士山抜きで撮ったが、なんとも消化不良な結果であった。
ということもあって、同じ年の6月、再度トライしたが、今度は雨。それでも富士山が見通せたのには驚いたが、いかんせんコントラストがなく、ぱっとしない。
実は、このとき別の場所で、撮った写真を、縁あって、コスミック出版の
『鉄道を撮る』の特集のひとつ『首都圏日帰りローカル線撮り鉄の旅』で掲載してもらった。
もちろん、雨の中での撮影に変わりはないので、せっかく掲載してもらいながら、色のりの悪い写真にならざるを得なかったのが残念。
そして、2010年12月、伊豆で研修の予定が入った。これを逃す手はないと、3度目の駿豆線へ出かけたのであった。
その日は雲ひとつない好天に恵まれ、富士山もくっきり見えている。まさに三度目の正直。
『鉄道を撮る』掲載後に取り直すなんて、出版社にはちょっと申し訳ないな、という後ろめたさは吹っ切り、早速三島二日町〜大場間へ出かけてみる。
まずは、駅間の少し大場よりのカーブで、7000系を定番アングルで撮る。7000系の左目が、反射で白とびしてしまったのは想定外。
同じカーブで、今度はステンレス車体の3000系。高圧電線と架線の処理にちょっと苦労させられる。
シャッターのタイミングがちょっと早すぎて、もう少し列車を引きつけるべきだった。
上の写真と全く同じ場所で、鋼製車体の3000系を、今度はぐっと引き付けてみた。
ただ、ここまでやると、今度はなんだか伊豆箱根鉄道の宣伝ポスターみたい。