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山形鉄道
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 長井で折り返してやってくる『風っ子回廊2号』も、さきほどの上り列車と同じ場所で、少しだけアングルを変えて撮影。

風っ子回廊2号


西大塚付近の最上川橋梁
 最後に西大塚へ移動し、もうひとつの最上川橋梁で『風っこ桜回廊3号』を狙うことにする。
 その前に普通列車が上下1本ずつあるので、さきほどの時庭のときと同様に、予行演習をかねて撮影。
 下りは最も西大塚寄りのガーダー橋でズームを少し望遠気味に。
 すっかり天候は回復し、気持ちよい青空が広がっている。結果的にYahooの天気予報のほうが当たったわけだ。
 そこで、次の上りは逆にぐっと広角に振って、青空を入れてみた。

長い橋梁を広角で


 本番の3号は、やはり列車を大きめにしたかったので、先の下り列車とほぼ同様のアングルに決める。
 一番左寄り(西大塚駅寄り)の橋脚だけ新しいことに気づき、ズームをさらに望遠にしてその橋脚をカット。
 ところが、できあがってみると、2連の『風っこ桜回廊号』が画面をまっぷたつにしてしまい、どうにもバランスの悪い写真になってしまった。変な欲をかかねばよかったなあ。

風っ子回廊3号


西大塚駅
 そして戻った西大塚駅。ここも、昔ながらの国鉄らしい風情を残した駅だ。
 そんな様子をカメラに収めるが、そろそろ帰りの『つばさ』の時刻が近づいてきた。
 後ろ髪を引かれる思いで西大塚駅を後に、赤湯のレンタカー店へ車を走らせる。
「お帰りは新幹線ですか?」
 楚々とした感じの女性店員に尋ねられ、「そうです」と答えると、「駅まで送りますよ」とのこと。
 助かったとばかり、返したばかりのレンタカーの、今度は助手席に座る。
「山形市内より赤湯の方が桜は遅いんですよ。それも咲いたらすぐに散ってしまうので、お花見の予定を入れるのも大変なんです」
 駅までの道すがら、そう話す女性店員のお国訛りの言葉が心地よく響き、とても癒される。
 桜もなく、雨ばかりの撮影行だったけれど、最後はほっとした気分で締めくくることができた。
 新幹線の時間が迫っていなければ、もう少しおしゃべりしていたいな、と思う。もっとも、もし時間があっても、彼女の方は願い下げだろうけれど。

【2010年4月現地、同年9月記】

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