3.実 験
できあがったら、早速、実験開始だ。
(1)両側を削った鉛筆を走らせる。
まず、両側を削った鉛筆を転がしてみよう。うまく曲がれないようだったら、紙のレールを適当に調整すれば何とかなるはず。
下の写真は、今度はビデオカメラで撮影したものをキャプチャーしたので、相変わらず画質が悪いのは改めてご容赦いただきたい。
1.いよいよスタート!
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2.カーブを曲がりだす
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3.怪しげな挙動ながら曲がっている
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4.無事、カーブを通過!
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(2)両切りの鉛筆を走らせる
今度は、両側を切り落とした鉛筆を転がしてみよう。片方を削った鉛筆しかない場合は、とがったほうをカーブの外側に向ければOK。(内側に向けると、違う意味で興味深い動きになる)
1.さあ、スタート
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2.内側が浮いてしまった
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3.ああ、脱線!
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(3)観察
両切りの鉛筆は直進してしまって、曲がれないのは上記の実験をするまでもなくイメージできると思うが、では両側を削った鉛筆はどうして曲がれるのだろうか。
そこで、カーブでの鉛筆の動きをよく観察してみると、外側に比べ、短くなる内側のレールには、鉛筆のとがった先が乗っていて、上手に走行距離を調整しているのがわかるはずである。
右の写真は、同じくビデオカメラ(シャッタースピード1/500)で撮ったもの。内側はちゃんと鉛筆の先が乗っている。ぶれ方も外側のほうが激しく、動きが大きいこともおわかりいただけると思う。
『神戸市立青少年科学館』の展示は、もちろん、これより大きくて立派なものである。初めて見たときは「なるほど!」と感激して、子供らそっちのけで何度も転がしてみたものだ。
『がんばれ!路面電車』で、カーブのことを書こうと思ったのも、この展示があったからこそと言っても過言ではない。
この展示物自体の構造は簡単なものなので、おそらく各地の科学館などの施設にもあると思う。機会があればお試しあれ。
【2001年11月記】