島原鉄道を初めて訪れたのは、今(2011年)から30年以上前の1979年のこと。
そのときのことを記したノートをうっかり長崎駅で落としてしまい、何も記録が残っていない。おかげでかなり記憶が曖昧なのだが、写真を見ながら、思い出せたことを綴っていこう。
島原鉄道へは、早朝、諫早から入ったようだ。というのも、直前のネガに『長崎行』と書かれたサボが写っているので、おそらく夜行鈍行の『ながさき』で向かったのだろう。そう言われれば、『ながさき』に乗ったような気がしないでもないが、所詮その程度の記憶力なのである。
島原鉄道ならではのヒゲ付きのキハ20に乗って、予め地図で目星をつけていた古部駅で下車。
干潮に当たったようで、一面広々とした干潟である。そこに降りて、近くの小さな川の河口で次の下り列車を待つ。
やってきたのはキハ17×2+キハ4500の3両編成。写真にはキハ17しか写っていないので、車体広告さえなければ、国鉄ローカル線の写真と言っても通じてしまいそうな光景だ。
同じ列車が古部駅に着いたところを後追いで。逆光でわかりにくいが、一番後ろがキハ4500形だ。
どれくらい古部駅にいたのだろう。
何時の列車か、もはや思い出せないが、キハ55+キハ4500の2連の下り列車で、古部駅を後にした。