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充電契約/訂正・補遺


 前回5月末の余談の更新を見計らったかのように、今度は日産からメールが届いた。もしやと開いてみると、やはりZESP3の条件改定、つまり値上げの通知であった。その内容は、下表のとおり充電単価アップ、3年契約の割引廃止などが実質的な値上げで、さらに今後の契約は日産車オーナー限定、基本契約に含まれる普通充電時間は上限600分にするとのこと。前回の余談で、トヨタ車なのに日産と契約することや、普通充電使い放題の後ろめたさについて書いたが、まさに今回の改定は「そうですよね、だから改定します」と言わんばかりだ。
 そういえば、まだZESP3を契約する前のことだが、ある充電スポットで、直前に充電していた人から、「カードは通したので、そのままどうぞ」と言われたことがある。おそらくその人は充電し放題の契約で、親切心からそうしてくれたのだろう。でも、悪意を持ってカードを持ち回りすれば、何台でも無限に充電できるわけで、乱用防止のためにも限度を設けるのはやむを得ないように思う。

<ZESP3のこれまでの条件>
シンプル
プレミアム10
プレミアム20
プレミアム40
月額基本料金 ※1
550円
2,750円
4,950円
9,350円
急速充電(1分当)※2
 55円
(100分まで無料)
100分超 38.5円
(200分まで無料)
200分超  33円
(400分まで無料)
400分超 27.5円
普通充電(1分当)
1.65円
使い放題
使い放題
使い放題
※1 プレミアムの月額基本料金は3年契約の場合
※2 実際は10分単位で計算するため、1分でも10分、11分なら20分の料金となる。

<改定後の条件>
シンプル
プレミアム10
プレミアム20
プレミアム40
月額基本料金
1,100円
4,400円
6,600円
11,000円
急速充電(1分当)
99円
(100分まで無料)
100分超 44円
(200分まで無料)
200分超 38.5円
(400分まで無料)
400分超 33円
普通充電(1分当)
3.3円
(600分まで無料)
600分超 3.3円
(600分まで無料)
600分超 3.3円
(600分まで無料)
600分超 3.3円
プレミアムの3年契約による割引はなくなった。
従来の急速充電は10分単位であったが、1分単位となった。


 今回の改定で、ガソリンや家庭での充電とのコスト差はどうなるのか、前回つくったグラフを修正してみた。前回のグラフでは、ZESP3のプレミアム契約は普通充電の使い放題を前提に、便宜的に横一線のグラフとしたが、上限が設けられたことにより、それを超えた場合は当然右肩上がりとなる。そこで上限を超えた後の充電は、最も有利な条件となるが、普通充電のみとしてグラフ化している。
 修正したグラフは、シンプルプランとプレミアム10が重なってしまい、とてもわかりにくくなってしまったが、要は家庭での充電はもちろん、ガソリンともクロスしない、つまり全く割が合わないという結果だ。上限を超えた場合、急速充電を使ったら乖離はもっと大きくなる。もちろん、グラフは私のプリウスPHVの場合ではあるが、他のBEVなども同様の傾向になるはずだ。

コスト比較グラフ/料金改定後


 そうなると、プリウスPHVは、いよいよ外部充電せずにガソリンで走れ、ということになりそうだ。一方、バッテリーのみで走るBEVの場合は、自宅での充電設備は必須だろう。外部充電に頼らざるを得ない遠出は料金が嵩み、ちょっと後込みするかも知れない。また、高速のSAでは充電待ちで30分〜1時間のロスが生じることがあり、予定を組みにくいのが余計につらいところだ。
 世を挙げてEV化と言われているのに、充電契約や充電設備の使い勝手は、お世辞にもよいとは言えない。これを改善しなければ、EVの普及はおぼつかないのではないだろうか。
 それはそうと、ZESP3が日産車限定となった以上、私自身、今の契約の更新はできなくなったわけで、必然的に契約見直しとなる。はてさてどうしたものか。

全固体電池



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