きっかけはひょんなことからだった。
2008年4月下旬、当時ハマっていた
小湊鐵道に行くつもりで五井に泊まった翌朝は雨。
予約していたレンタカーは借りたものの、撮影意欲も萎えて、そのまま房総半島を横切り、九十九里浜を北上して銚子まで来てしまったのだ。
外川の漁港に車を置き、手づくりの道しるべに導かれて路地を上ると、30余年ぶりの外川駅が昔のままの姿で現れた。
やって来たのはデハ801。元伊予鉄道の車両だが、いかにも『電車』というスタイルが好ましい。
伊予鉄道時代に改造されて、両端の顔が異なるが、それもご愛嬌。
デハ801に乗って、まずは銚子まで行ってみる。
銚子駅は、JRのホームと地続きなのは変わっていないが、乗換口にはかわいらしい駅舎?が設けられていた。
銚子で折り返して犬吠へ。
立派な駅舎に建替えられ、周辺も廃車体を利用した店舗が並ぶなど整備されて、見違えるようだ。
銚子電鉄が、車両の整備費用捻出のために買って!とホームページで訴えたことで有名な『ぬれ煎餅』も、もちろん売られている。
観光バスのルートにも組み込まれているようで、ここから銚子まで体験乗車?する観光客で、電車も満員であった。さっきの外川駅の寂れ方が嘘のよう。