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富士急行
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 この日は土曜日なので、JRからの乗入れ列車の『ホリデー快速河口湖』がやってくる。先ほどの鉄ちゃんに「ちょっと向こうのカーブで撮ってきますね」と断って少し移動して撮影。
 そろそろ正面から陽が当たることを期待していたのだが、まだ少し早かったようだ。

ホリデー快速河口湖


 戻ってみると、先ほどの鉄ちゃんから、「向こうのカーブでは正面に陽が当たりました?」と尋ねられ、「まだもう少し陽が回らないとだめですね」と答える。やはり彼も光線のことを気にしていたようだ。鉄の考えることは同じである。
 最後は2000形『フジサン特急』だ。
 このポイントでは、もう少し広めの画角で撮る手もあるのだが、さっきの『富士登山電車』よりさらに望遠側にして、画面左側に見えていたコンクリートの白いよう壁をカットしてみた。その分、列車も富士山も少々窮屈な感じになってしまったが。

フジサン特急


 『フジサン特急』には、前回訪問時の帰りに河口湖から乗車した。
 せっかくなので、そのときの様子を少し紹介しておこう。

フジサン特急展望車 フジサン特急先頭車
富士吉田駅に入線する2000形フジサン特急。
バックには、富士急ハイランドの恐ろしく高いジェットコースターや観覧車が見える。
反対側の先頭車は、種車の165系の雰囲気が残る。
車体に描かれたたくさんの富士山キャラクターのイラストが楽しい。

運転席の入口
運転士が展望車2階の運転席に向かう。


広いシートピッチ
展望車の眺望
乗客は私一人で展望車は独り占め状態だ。
スローシャッターで流れる景色の雰囲気を出してみた。
展望車の様子
富士吉田でちょうど2組の親子連れが乗り込んできたので、展望席を譲る。
ワイパーのところだけ視界がいいのはご愛嬌。
展望座席の後ろは、シートピッチ1,350mmのゆったりした座席が並ぶ。(座席は向かい合わせに回転させた)
ファーストクラスと謳う東北新幹線E5系グランクラスでさえ1,300mmだから、それを凌ぐ広さである。


 さて、三つ峠〜寿間での撮影であるが、『フジサン特急』を撮ったころから、だんだん富士山が逆光になり、それにつれて色も薄くなってきた。
 潮時と判断して、先ほど鉄ちゃんに「そろそろ撤収しますね」と声をかけ、引き上げたのであった。

【2010年1月現地、2012年1月記】

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