ひたちなか海浜鉄道20132/4
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平井踏切のあとは、これまた定番撮影地の岩切場踏切付近へ。いつのまにか空は雲に覆われ、ぱらっと雨も降ってきた。天気予報は外れたままでよかったのに。
この場所も、森を抜ける感じが気に入って、以前訪れたことがあるのだが、今ひとつまとめきれず、リベンジのつもりであった。でも、いざ現地に着いてみると、今回もアングルを決めかねる。さんざん迷った挙げ句に、何を思ったのか踏切を離れ、肝心の森の外側に出て、横から斜めに撮る。文字どおり斜に構えてしまったわけで・・・。
次は素直に踏切から正面を。
それでも、せっかく両側に木があるのに望遠レンズで右側の木はカット。左側の木を少しだけ入れるアングルに落ち着いた。
中根から列車で予定どおり阿字ヶ浦へ。30数年ぶりの阿字ヶ浦駅は、夏休みの海水浴シーズンというのに、ひと気がなく、ちょっとさみしい。もっとも、どんよりと曇った天気ではしかたないか。
目的地は、これまた地図で見つけた小さな森を抜ける区間だ。それって、関東鉄道常総線の新取手付近の森と全く同じ流れじゃないか。本当に好きだねえ、我ながら呆れてしまう。
磯崎に向けて歩き出すと、また雨が降り出し、どんどん雨足が強くなる。途中で道を間違えたこともあって、ぎりぎりで勝田行き126列車を撮る。
撮影後、ほうほうの体で磯崎駅の待合室に逃げ込む。天気予報はどうなっているか、携帯で確認すると、15時まで晴れ。うっそ〜、土砂降りだぜ。
雨の磯崎駅を発車する阿字ヶ浦行きキハ3710−1。
これの折り返しに乗って、勝田へ戻ったのであった。
寒い・・・。もはやポカリスエットより暖かい飲み物が欲しい。念のため駅前の自販機を物色してみるが、この時期「あたたかい」飲み物など、あるはずがない。
身体が冷えたのは雨に濡れたせいだと思っていたが、あとで当日のアメダス(水戸)のデータを見て納得。午前8時20分にその日の最高気温27.3度を記録して、3時間後の11時20分には21.9度まで下がってしまっている。とても真夏の日中とは思えない気温だ。そう言えば、ちょうど昼ごろ、東京の家に電話して「今日は涼しい」と言ったら、「暑い!」と返されたことを思い出した。では東京(府中)の11時20分の気温は? 同じくアメダスのデータを調べると33.2度。そりゃ10度以上も違ったら、話がかみ合うわけがない。同じ関東地方でも、これほど温度差が出るものなのか。
雨と寒さですっかり気持ちが萎えて、竜ヶ崎線もパス。勝田に戻ったらお昼を食べて、ホテルで昼寝(ふて寝?)でもしよう。
勝田の飲食店で定食を待つ間、もう一度天気予報を見ると、しれっと晩まで雨という予報に差し替えられている。こらっ!それじゃ天気予報じゃなくて天気結果だろ! と、突っ込んでもしかたない。時間はたっぷりあるので、食後のコーヒーを飲みながら、店の週刊誌を読みふける。見かねた?おかみさんが「もう1杯コーヒー入れましょうか」と声をかけてきた。
「いいんですか?」
「余らせてももったいないから」
見渡すと、昼休みの時間も過ぎて、満席だった店内が、いつのまにか私一人だ。
「すみません、それではお願いします」とおかわりのコーヒーをいただく。
このところ、撮り鉄での昼食は、カロリーメイトというパターンが続いていたので、ゆっくり昼食をとったのは久しぶりだ。なんてくつろいでいると、窓から陽が射してくるではないか。
うっそ〜、また天気予報が外れ!?
こうしちゃいられない。一瞬、竜ヶ崎線が頭をよぎったが、天気が変わらないうちに、もう一度ひたちなか海浜鉄道へ行くことにする。
今度は中根で下車して那珂湊へ向かう。下の写真は、途中の森の中から撮ったミキ300。これも、つい1か月前に常総線の新取手付近で撮った写真とそっくりな構図である。シンメトリーの呪縛から、なかなか抜け出せない。