平井踏切のあとは、これまた定番撮影地の岩切場踏切付近へ。いつのまにか空は雲に覆われ、ぱらっと雨も降ってきた。天気予報は外れたままでよかったのに。
この場所も、森を抜ける感じが気に入って、以前訪れたことがあるのだが、今ひとつまとめきれず、リベンジのつもりであった。でも、いざ現地に着いてみると、今回もアングルを決めかねる。さんざん迷った挙げ句に、何を思ったのか踏切を離れ、肝心の森の外側に出て、横から斜めに撮る。文字どおり斜に構えてしまったわけで・・・。
次は素直に踏切から正面を。
それでも、せっかく両側に木があるのに望遠レンズで右側の木はカット。左側の木を少しだけ入れるアングルに落ち着いた。
中根から列車で予定どおり阿字ヶ浦へ。30数年ぶりの阿字ヶ浦駅は、夏休みの海水浴シーズンというのに、ひと気がなく、ちょっとさみしい。もっとも、どんよりと曇った天気ではしかたないか。
目的地は、これまた地図で見つけた小さな森を抜ける区間だ。それって、
関東鉄道常総線の新取手付近の森と全く同じ流れじゃないか。本当に好きだねえ、我ながら呆れてしまう。
磯崎に向けて歩き出すと、また雨が降り出し、どんどん雨足が強くなる。途中で道を間違えたこともあって、ぎりぎりで勝田行き126列車を撮る。
撮影後、ほうほうの体で磯崎駅の待合室に逃げ込む。天気予報はどうなっているか、携帯で確認すると、15時まで晴れ。うっそ〜、土砂降りだぜ。
寒い・・・。もはやポカリスエットより暖かい飲み物が欲しい。念のため駅前の自販機を物色してみるが、この時期「あたたかい」飲み物など、あるはずがない。
身体が冷えたのは雨に濡れたせいだと思っていたが、あとで当日のアメダス(水戸)のデータを見て納得。午前8時20分にその日の最高気温27.3度を記録して、3時間後の11時20分には21.9度まで下がってしまっている。とても真夏の日中とは思えない気温だ。そう言えば、ちょうど昼ごろ、東京の家に電話して「今日は涼しい」と言ったら、「暑い!」と返されたことを思い出した。では東京(府中)の11時20分の気温は? 同じくアメダスのデータを調べると33.2度。そりゃ10度以上も違ったら、話がかみ合うわけがない。同じ関東地方でも、これほど温度差が出るものなのか。
雨と寒さですっかり気持ちが萎えて、竜ヶ崎線もパス。勝田に戻ったらお昼を食べて、ホテルで昼寝(ふて寝?)でもしよう。
勝田の飲食店で定食を待つ間、もう一度天気予報を見ると、しれっと晩まで雨という予報に差し替えられている。こらっ!それじゃ天気予報じゃなくて天気結果だろ! と、突っ込んでもしかたない。時間はたっぷりあるので、食後のコーヒーを飲みながら、店の週刊誌を読みふける。見かねた?おかみさんが「もう1杯コーヒー入れましょうか」と声をかけてきた。
「いいんですか?」
「余らせてももったいないから」
見渡すと、昼休みの時間も過ぎて、満席だった店内が、いつのまにか私一人だ。
「すみません、それではお願いします」とおかわりのコーヒーをいただく。
このところ、撮り鉄での昼食は、カロリーメイトというパターンが続いていたので、ゆっくり昼食をとったのは久しぶりだ。なんてくつろいでいると、窓から陽が射してくるではないか。
うっそ〜、また天気予報が外れ!?
こうしちゃいられない。一瞬、竜ヶ崎線が頭をよぎったが、天気が変わらないうちに、もう一度ひたちなか海浜鉄道へ行くことにする。
今度は中根で下車して那珂湊へ向かう。下の写真は、途中の森の中から撮ったミキ300。これも、つい1か月前に
常総線の新取手付近で撮った写真とそっくりな構図である。シンメトリーの呪縛から、なかなか抜け出せない。