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秋田内陸縦貫鉄道2016
■ なぜ東北だけ?
「ゴールデンウィーク前半の3日間はお天気だそうで、よかったですね」
出発の前日、職場で声をかけられ、一応「そうですね」と答えたものの、確かに神戸の天気予報は3日間晴れなのだが、なぜか東北、秋田は雨・雨・曇りの予報で複雑な心境なのであった。
季節の巡りが早かった昨年ほどではないにしても、今年も角館の桜は期待できそうにない。そこで直前に予定を変更して北側エリアに絞り、雨の大館能代空港に降り立つ。
これで4年連続してゴールデンウィークに訪れたことになる。秋田は飽きたとはならず、なぜか引き寄せられてしまう。角館で満開の桜に出会えず、意地になっている節もあるけれど。
空港からはワンパターンながらレンタカーで桂瀬駅へ。かろうじて桜の花は残っている一方で、昨年満開だったハナモモは6〜7分咲き、八重桜に至ってはつぼみ状態で、花の変わり目に来てしまったようだ。
阿仁合に向かって南下しながら撮影するが、どこも葉桜になりかけで天候も回復しない中では、ぱっとしない。
ということで、これらの写真は省略して、ほんのいっときだけ空が明るくなった阿仁河川公園。桜は満開のときならもっとボリュームがあるはずだが、こればかりは天候と同じくどうしようもない。
公園の一角に大きな水たまりができて、たくさんの花びらが浮いている。おお、これこそ雨の日だから撮れる写真だと列車を映し込む。そう言いながら、列車に陽が当たれば映り込みもきれいだろうになどと、矛盾したことを思う。
その日は例年どおり、阿仁マタギ駅から数キロの打当温泉に宿泊。
天気予報のことばかり気にしているが、翌日は雨の予報から晴れに変わっている。しめたとばかり翌日早朝に阿仁マタギ駅付近へ出かけてみるが、曇天のまま。昨年とは違う形で逆光の朝露を狙うつもりが果たせず、あたりで1本だけ見つけた小ぶりな桜を入れてお茶を濁す。
いったん宿に戻って朝食をとり、チェックアウトするのも例年どおり。萱草にちょっと寄り道して、前日、荒瀬駅付近で目星をつけていた桜をバックに上り210D列車をオーソドックスなアングルで。
約10分後には、隣の阿仁合で210Dと交換して8109D臨時快速「角館武家屋敷とさくら号」がやってくる。同じアングルではつまらないとぐるっと周辺を歩いてみるが、やはり元の場所で撮るしかなかそうだと戻ると、いつの間にか撮り鉄がひとり。ゴールデンウィークなので、もっと撮り鉄に出会うと思っていたのだが、このときが初めて。だから邪魔どころか、親近感が湧いて「こんにちは!」と声をかける。
しかし、コミュニケーションは不調に終わった。その顛末を書きかけたのだが、ただの愚痴になりそうなのでカット。地元の撮り鉄のようであったが、もしかしたら後からやってきて、それこそ邪魔だと思ったか、よそ者と警戒されてしまったか。