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岡山臨港鉄道
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 1976年4月、高校鉄研の春合宿(下津井電鉄)での自由行動時間に一人岡山臨港鉄道へ向かった。
 −−−ちょっと待った!その書き出しは水島臨海鉄道と全く同じではないか。場所が近いからって、こんがらがってないか?

 そう思われてもおかしくないのだが、本当に岡山臨港鉄道は春合宿の自由行動時間に行ったのである。つまり、4月1日夕方に水島臨海鉄道、翌2日は片上鉄道に丸一日、そして3日の夕方に岡山臨港鉄道と駆けめぐったわけだ。自由時間ばかりでどこが合宿なのかと言われそうだが、当時は女子部員も多く、せっかくの岡山・倉敷なのに鉄道三昧ではつまらなかろうと、観光の自由時間を多めに設定したのであった。
 さて、岡山臨港鉄道へは、バスで向かったことだけ覚えている。どこかで岡山臨港鉄道とクロスすると踏んで、確か下津井電鉄の児島駅から岡山駅行きのバスに乗ったはずだ。どこでクロスするかバスの運転手に尋ねればいいのに、「そんなところ通らないよ」と言われたら恥ずかしいので聞けずじまい。目論見が外れたら岡山から宇野線で大元まで戻るつもりであった。バスの車内では、今どこを走っているか地図とにらめっこしながら、ここだと目星をつけたバス停で下車。その場所も情けないことに忘れてしまったのだが、岡南泉田駅付近だったような気がする。
 最初の写真は、腕木式信号機を横をかすめて岡南泉田駅に進入するキハ5001だ。元は1969年に廃止された江若鉄道の1937年生まれの古い車両で、江若鉄道時代に車体更新され、他では見られない不思議な顔立ちとなっていた。


キハ5001


 で、これに乗ったのかと思いきや、次のネガにはDD13の単行が写っている。う〜ん、岡南泉田駅でキハ5001と交換したのか、キハ5001は見送って待機して撮影したのか、これまた思い出せない。
 そのDD13の運転席からはタブレットがのぞいている。そして機関士の頭が入りきらなかったのがちょっと残念だが、タブレットを受け取るシーンを続けて撮影。


DD13単機



タブレット受渡し


 水島臨海鉄道と同様に、二眼レフでも撮影している。そのうちの1枚は大元駅に停車中のキハ5001だ。


大元駅


 もう1枚は車内の写真で、背もたれの低い木製の座席が並び、いかにも古い気動車らしい雰囲気にあふれている。
 露出不足の写真を明るく仕上げたら、いかにも古い二眼レフらしいベタ塗のような色合いとなってしまった。


キハ5001車内



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