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この日は気合を入れて、リバーサルフィルムのコダック・エクタクロームも持参していた。
もっとも、学生にとっては現像代も含めると高価なものなので、大事に大事に撮らなくてはいけない。(と自制していた)
出雲坂根では、15時半ごろ、急行『ちどり3号』と『ちどり4号』が交換する。この列車に限定して、フィルムをモノクロのトライXからエクタクロームに入れ替えて撮影したのであった。
今であれば、デジカメで枚数など気にせず、のべつ幕なし撮ってしまうだろう。感度を変えるのも簡単なので、そういう意味でもフィルムの入替えは必要ない。本当に楽になったものだが、やはり
豊肥本線でも触れたように、かわりに失ったものも大きいような気がする。
下の写真は、出雲坂根を発車して宍道方面へ向かう『ちどり4号』の後追い。画面には写っていないが、右側に出雲坂根駅がある。上の写真から左手にカメラを振ったと考えてもらったらわかりやすいかも。
ポインタを載せると、逆に備後落合方面へ向かう『ちどり3号』に切り替わる。3段のスイッチバックで、これだけの高度を稼ぐのである。
同じ場所で撮ったにもかかわらず、色も画角も食い違ってしまい、なんとか画像ソフトで合わせようとしたのだが、私の技量ではこれが限界。山がひしゃげるように動いて、少々気味が悪いのはご勘弁を。